人気の理由は? オーテック車の魅力 湘南里帰りミーティング2019とは

公開 : 2019.12.01 05:50  更新 : 2021.03.05 21:33

オーテックジャパン車オーナーのオフ会が、大磯で開催。15年目を迎え、年を追うごとに人気が高まり、参加は抽選に。幸運な340台が里帰りを楽しみました。

参加は抽選に

text&photo:Kentaro Nakagomi(中込健太郎)

日産自動車のモデルをベースに、多くのスペシャリティモデル、福祉車両などを企画製造しているオーテックジャパン。

湘南・茅ケ崎の地に本拠を構える同社が世に送り出したクルマのオーナーだけ参加できる招待制コミュニティ。それが、オーテック・オーナーズ・グループ(AOG)である。

オーテックジャパン30周年を記念して30台限定で販売されたマーチ・ボレロA30ももちろん参加。
オーテックジャパン30周年を記念して30台限定で販売されたマーチ・ボレロA30ももちろん参加。

AOGの年に一度のオフ会でもある「湘南里帰りミーティング」が、今年も大磯ロングビーチの駐車場で開催された。

オーナーとメーカーが直接コミュニケーションの機会を持つイベントを初めて15年。「湘南里帰りミーティング」としてからも13回目を迎えている。

毎回大変な人気を博し、回を追うごとに参加希望者が増え、今回は事前の参加申し込みの車両台数が400台に迫る勢い。人数でいうと700名を超える参加表明が集まり、キャパシティの関係もあって最近では抽選になるほど。

メーカーが主催するイベントだが、AOG(オーテック・オーナーズ・グループ)のメンバーにのみ参加資格が与えられる。AOGのメンバーになるためには原則オーテック車のオーナーであることが条件で、入会に際して資格の審査がある厳格なグループだ。

様々なカテゴリーで多数開催される秋の自動車イベントの中でも、このオーテック里帰りミーティングはかなり珍しい形態といえる。

オーテック車の魅力とは

「湘南里帰りミーティング」として手探りでスタートした当時。オーテックジャパンの代表を勤めていた片桐CEOが、「来年もお会いできることを楽しみにしています」と閉会の挨拶をしていた。

それ以降、この集いに参加したくてオーテック車を買う人、買い替えでオーテック車にする人も出てくるほど人気のイベントへと成長した。

シルビア・コンバーティブル。高価だったこともあり、販売台数もかなり少ない。
シルビア・コンバーティブル。高価だったこともあり、販売台数もかなり少ない。

今年は季節が逆戻りしたかのような陽気に恵まれた大磯に、全国からオーナーが集まった。

その片桐氏は、「ここまで続けてこられたのはファンの皆様に支えていただいたおかげ」と開会式で挨拶。その意思に共感したオーナーが、オーテックによって出荷されたクルマで集まってくる。

思えばベース車両は日本では極めてポピュラーな日産車。当然外観もことさら異彩を放つというよりも、むしろ控えめにとどまる。

奇をてらわず、ビジネスユースでもプライベートでも出すぎないクルマが多いオーテック車。しかし、ラインで量産することが難しいチューンナップや、所有する歓びを刺激するこだわりで、わかる人には主張できるキャラクター。

日産ディーラーで日産車と同じ保安基準を満たして、保証なども用意される肩ひじ張らずに付き合えるフレンドリーさの共存は、まさに世界広しとは言え、オーテック車ならではのキャラクターということができる。

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