【狂気のレーシング・ミニ】ツインカム・ターボからツイン・エンジンまで 前編

2020.02.15

サマリー

大衆向けコンパクトカーとして、アレック・イシゴニスが生み出したミニ。しかし、人とは違った手法をあえて狙った、異端児的エンジニアにも好まれたクルマでした。誕生60を記念して、個性的なミニ・レーサー10台をご紹介しましょう。

もくじ

モータースポーツでも活躍した初代ミニ
1. ビータ・ミン
2. ミノウGT
3. ロテル・ミニ-ポルシェ
4. スペシャル・チューニング 4WDミニ
5. ビータ・ミニ-ビュイック

モータースポーツでも活躍した初代ミニ

text:Richard Heseltine(リチャード・ヘーゼルタイン)
photo:Richard Heseltine(リチャード・ヘーゼルタイン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
初代ミニ並みに、モータースポーツで優れた成績を残し、多くの人に慕われたクルマは少ない。1959年にブランズハッチ・サーキットで開かれた、ボクシングデー・ミーティング以来、多くの人を惹き込んできた。

積極的なレーシングチームやエンジニアたちは、ライバルに勝つために、由緒あるAシリーズ・エンジンから一見不可能そうに思えるほどのパワーを引き出した。それでも足りない時は、大排気量エンジンをボンネットに穴を開けて搭載したり、リアシートがあった場所に押し込んだりしてきた。


中にはオリジナルのエンジンブロックを鋳造するツワモノも出現。際限のない情熱とシリンダーヘッドの行く先は、神のみぞ知る、といったところ。

アレック・イシゴニスの傑作と同じなのは、見た目だけというクルマもあったが、スタイルはしっかり短くて背の高いずんぐりボディ。特に今回ご紹介するミニは、ボディのカタチがミニ、という程度のものが多い。中身はまったく違う、シルエット・フォーミュラ状態だ。

今回はミニ誕生60周年を記念して、知名度が低そうな、個性的な10台のミニ・レーサーを紹介したい。共通点があるとすれば、どのクルマの開発者にも引っ込み思案な人はいない、というところだろうか。

 
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