未来のEVミニバンか ホンダからコンセプト「SPACE-HUB」

公開 : 2024.01.10 04:00

・「SALOON」と共通の開発アプローチ
・高いルーフで広い車内空間、対面シートも
・人と人、人と社会とをつなぐ「ハブ」をめざして

CES2024で発表 未来的なコンセプト2台

ホンダは、CES2024にて2台のコンセプトカーをアンベールした。ぐっと低く構え、走りの良さを予感させる「SALOON(サルーン)」と、今までのホンダ車にないモノフォルムが印象的な「SPACE-HUB(スペースハブ)」。ここでは後者を解説する。

この2台は、新たなEV商品群「ホンダ0シリーズ」に属し、同時にリリースされたこのシリーズの開発アプローチ「Thin,Light,and Wise」に基づきデザインされた。

今までのホンダ車にないモノフォルムが印象的な「SPACE-HUB(スペースハブ)」。ホンダがCES2024で発表した。
今までのホンダ車にないモノフォルムが印象的な「SPACE-HUB(スペースハブ)」。ホンダがCES2024で発表した。    本田技研工業

フロア高を抑えた「Thin=薄い」EV専用プラットフォームに基づき、これまでのEVの定説を覆す「Light=軽い」走りと電費性能を実現する。そのために75年間の技術の蓄積を「Wise=賢い」として注ぎ込む。これが「Thin,Light,and Wise」であるとのこと。

最大化された空間が暮らしの幅を広げる

ここで取り上げる「SPACE-HUB」は、「人々の暮らしの拡張」の提供をテーマに開発。

ムービーには両親と女の子という3人家族が登場する。「SPACE-HUB」の広々とした車内は、家族連れのみならず、あらゆるユーザーの「『やりたい』に即座に答えるフレキシブルな空間を備える」とする。

広々とした室内空間。
広々とした室内空間。    本田技研工業

また、この拡張性に富んだ空間には「人と人、人と社会をつなぐハブとなり共鳴を生み出す」という思いが込められている。

未来のミニバンのすがたを問う1台か

複雑なプレスラインを排したボディは、現行型ステップワゴンの未来形のようにも映る。この「SPACE-HUB」が、ホンダのミニバンの将来像の提示となるのか。注目したい1台だ。

シートを対面させた状態の画像も。あらゆる利用シーンが想定できそうだ。
シートを対面させた状態の画像も。あらゆる利用シーンが想定できそうだ。    本田技研工業

記事に関わった人々

  • 執筆

    香野早汰

    Hayata Kono

    1997年東京生まれ。母が仕事の往復で運転するクルマの助手席で幼少期のほとんどを過ごす。クルマ選びの決め手は速さや音よりも造形と乗り心地。それゆえ同世代の理解者に恵まれないのが悩み。2023年、クルマにまつわる仕事を探すも見つからず。思いもしない偶然が重なり編集部の上野太朗さんに出会う。翌日に笹本編集長の面接。「明日から来なさい」「え!」。若さと積極性を武器に、日々勉強中。

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