ホンダ まったく新しいデザインの次世代EV群を導入 1月9日初公開へ

公開 : 2023.12.08 06:45

・ホンダは来年1月9日のCESで新しいグローバルEVシリーズを発表予定。
・これまでにない新デザインの予告画像… いったいどんなクルマに?
・2040年に完全電動化、2050年にはカーボンニュートラル達成へ。

幾何学的なデザインの次世代EV

ホンダは12月6日、新たなグローバルEVシリーズを2024年1月9日に米ラスベガスで開催されるCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で発表することを明らかにした。

一体どのようなモデル群になるのか、現在のところ詳細はほとんどわかっていないが、ホンダが公開した予告画像には、低車高ですっきりとしたフロントエンドが写っている。

ホンダが公開した「グローバルEVシリーズ」の予告画像
ホンダが公開した「グローバルEVシリーズ」の予告画像    ホンダ

凹凸の少ないシンプルな表面処理、チンスポイラー、ライトバーなど、従来車からの劇的な変化を表している。空気抵抗の低減を図っていると思われる、フラットで幾何学的なスタイリングが特徴的だ。

ホンダはまた、2040年までにEV・FCEVの販売比率を100%とする完全電動化を目指すとともに、2050年までに全企業活動を通じてカーボンニュートラルを達成するという目標を改めて表明した。

カーボンニュートラルの実現に向け、ホンダは電動化だけでなく新素材や新しい生産工程を模索している。10月に開催されたジャパンモビリティショーでは、ボディパネルをすべて再生アクリル樹脂で作ったサステナCコンセプト(Sustaina-C Concept)を披露した。

このアクリル素材は廃車後にリサイクル可能で、さらに無塗装によりCO2排出量を削減することもできる。公共交通機関が限られている地域向けの2人乗り自動運転ポッド、CI-MEVにも使用された。

ホンダは、このような自動車による循環型経済の確立を目指す。つまり、新たな材料を生産するのではなく、既存車両から回収した素材で新たな自動車を製造するのである。

1月に発表予定の次世代EVシリーズは、そうした未来に向けた新しい一歩となるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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