小型版Gクラス メルセデス・ベンツ、EV専用「リトルG」は2026年導入か 

公開 : 2024.01.23 06:25

・Gクラスの小型版「リトルG」は早ければ2026年に登場?
・後輪駆動プラットフォーム、無骨なゲレンデ風デザイン採用。
・新型CLAと同じ800Vシステム、自社開発モーターを搭載か。

後輪駆動プラットフォーム採用、EV専用モデルへ

メルセデス・ベンツGクラスの小型版が、2020年代後半にEVとして発売される予定だ。現行のGクラス、次期EQGに続く、「G」シリーズの第3のモデルとなる。

技術責任者であるマルクス・シェーファー氏は、先日ラスベガスで開催されたCESで本誌の取材に応じ、新型車はEV専用モデルになることを認めた。ハイブリッド車も導入されるという噂については退けた。

メルセデス・ベンツは「G」のラインナップ拡大を図る。(編集部作成予想イメージCG)
メルセデス・ベンツは「G」のラインナップ拡大を図る。(編集部作成予想イメージCG)    AUTOCAR

小型版Gクラスの存在が明らかになったのは昨年のことで、同社のオラ・ケレニウスCEOが「リトルG」と呼び、話題になった。

デザイン責任者のゴーデン・ワグネル氏は取材に対し、既存のGクラスからデザインの影響を強く受けるとして、「独自のキャラクターを持ちますが、Gになります」と語った。

「G」のラインナップは大きく拡充される。今年後半にまずEQGが投入され、早ければ2026年にも「リトルG」がそれに続くと予想されている。

メルセデス・ベンツは、新型CLAを皮切りに小型車向けのMMAプラットフォームを展開するが、シェーファー氏によると「リトルG」ではオフロード性能を確保するため、後輪駆動の中・大型車向けプラットフォームを使用するという。

つまり、GクラスやEQGとは異なる構造になる。EQGは、既存のラダーフレームの改良版を使用し、4基の電気モーターを搭載する予定だ。

800Vの充電システムを採用する可能性が高く、最大250kWの急速充電に対応し、わずか15分で400km分を充電できるかもしれない。また、CLAと同じ自社開発・生産の新型電気モーターが搭載される可能性もある。

バッテリーとしては、容量58kWhから85kWhのリン酸鉄リチウム(LFP)またはニッケル・マンガン・コバルト(NMC)を選択できるようになると予想される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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