メルセデス・ベンツ 専用設計の「ミニGクラス」画像初公開 2年以内に導入へ
公開 : 2025.09.09 18:05
メルセデス・ベンツは『Gクラス』の小型版となる、通称「ミニG」の予告画像を公開しました。デザインはGクラスを踏襲しながら、ラダーフレームシャシーやボディなど、ほとんどすべての部品が専用設計になるとのこと。
独自のラダーフレーム採用
メルセデス・ベンツは、開発を進める『Gクラス』の小型版において専用設計のラダーフレームを採用し、「ほぼすべて独自」の部品を使用することを明らかにした。デザインは「現行モデルよりもさらにモダン」だという。
今後2年以内に登場予定で、Gクラスファミリーのエントリーモデルに位置づけられる。メルセデス・ベンツは『G』を、レンジローバーのように独立したブランドとして展開しようとしている。計画にはGクラス・カブリオレも含まれる。

ドイツで開幕したミュンヘン・モーターショーで、オラ・ケレニウス会長はこの新型車の予告画像を公開し、「まもなく」プロトタイプによる公道テスト走行を開始すると述べた。
技術責任者のマルクス・シェーファー氏は、このいわゆる「ミニG」で独自のプラットフォームを採用し、「可能な限り本物のGクラスらしさ」を追求していくと説明した。
「Gクラスは非常に特別で、本物の(オーセンティックな)クルマです。ミニGも本物でなければなりません。ですから、既存のプラットフォームを流用することはできません。完全に新規開発する必要があります」とシェーファー氏は述べた。
同氏はこのプラットフォームを「ミニチュア版ラダーフレームシャシー」と表現し、「現行Gクラスのような本格的なラダーフレームではありませんが、サスペンションやホイールサイズに関してはラダーフレームに近い」とした。
ミニGには「非常に多くの」独自部品が使用される。ボディの大部分も含め、その数は「話せる範囲を超える」ものだという。
シェーファー氏はこう語る。「時間をかけて、このクルマの性能と必要とされるものを検討するうちに、すべてが独自のものでなければならないという結論に至りました」
「例えば、ドアハンドルすら現行モデルから流用することはできません。Gクラスのドアハンドルは極めて特殊だからです」
「このクルマのチューニングには膨大な時間を費やしました。開発過程で数多くの独自部品を生み出し、圧倒的な美観と性能を実現したのです」
現行Gクラスは内燃機関車とEVの両方が用意されているが、ミニGはEV専用モデルになると予想されている。
パワートレインについて記者から尋ねられたシェーファー氏は、「続報をお待ちください。詳細は申し上げられません」と回答を控えた。
スタイリングに関しても言及があった。デザイン責任者のゴードン・ワグナー氏は、Gクラスに「微調整」を加えたものになると語った。昨年発売されたEVモデル、G580 with EQテクノロジーよりも「さらにモダン」になるという。
「Gは象徴的な存在なので、大きく変えることはできません。わたしは新型(現行Gクラス)が好きです。あれがモダンなGです」とワグナー氏。
「小型モデルには若干の調整を加えます。シャープさを増し、若々しい(明るい)雰囲気にしながら、全体的なデザインは維持します」
「ディテール以外はGのデザインを踏襲します。モダンなGであり、大型モデルよりさらにモダンなタッチと言えるでしょう」
デザインをもっと大胆にしたいかと記者に問われると、ワグナー氏は基本は変えられないと答えた。「自制心を持って、そのアイコンの本質を理解しなければなりません。わたし達は象徴的なデザインを追求しています。Gほど象徴的なものはないでしょう」
画像 Gクラスファミリー拡大! EV版も登場【メルセデス・ベンツG580 with EQテクノロジーを詳しく見る】 全29枚































