メルセデス・ベンツ 新型『Gクラス・カブリオレ』導入へ オープントップの本格SUV

公開 : 2025.09.10 17:25

メルセデス・ベンツは『Gクラス』のオープントップモデルを復活させると発表しました。グローバルに販売される予定で、ガソリン、ディーゼル、バッテリーEVの各種パワートレインを搭載する可能性があります。

2017年以来の復活 リアがオープンに

メルセデス・ベンツは、大型SUV『Gクラス』にカブリオレ仕様を追加する計画を明らかにした。オープントップモデルの導入は約10年ぶりとなる。

同社は「Gクラスのラインナップにカブリオレを追加し、ほぼ全世界で販売します。米国市場にも初進出します」と発表した。

公開されたGクラス・カブリオレの予告画像
公開されたGクラス・カブリオレの予告画像    メルセデス・ベンツ

具体的な発売時期は明らかにされていないが、Gクラスのオープントップモデルの歴史は1979年に遡ることができる。

最初のモデルは2ドアのショートホイールベースで、2013年まで生産された。その後、2017年には超高級4ドアモデル『マイバッハG 650ランドーレット』が登場した。これは車高の高いG 63 4×4スクエアードをベースに、最高出力630psのツインターボ6.0L V12ガソリンエンジンを搭載した、99台のみの限定生産モデルだった。フロント部分はハードトップ、リアは折り畳み式ルーフで、英国価格は約60万ポンド(約1億2000万円)に迫った。

メルセデス・ベンツが公開した新型Gクラス・カブリオレの予告画像では、ルーフラインが短縮されているものの、現行モデルと似たシルエットを確認できる。フラットなボンネット、フロントフェンダー上部のウインカーユニット、直立したフロントガラス、外部マウントのスペアタイヤといったGクラスの特徴的なデザイン要素を継承しつつ、リアは折り畳み式ルーフ機構をほのめかす形状となっている。

詳細は未発表だが、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン、バッテリーEVの各種パワートレインが用意される見込みだ。

現行のG 450dは最高出力367psのターボチャージャー付き3.0L直列6気筒ディーゼルエンジンを搭載。一方、G 500は449psのターボチャージャー付き3.0L直列6気筒ガソリンエンジンを搭載している。これらの上位に位置するのが、585psのツインターボ4.0L V8エンジンを搭載したAMG G 63と、4基の電気モーターと116kWhバッテリーで587psを発生する電動モデルのG 580だ。

新型Gクラス・カブリオレは現行モデルより大幅に高価になると予想される。

また、今月開幕したミュンヘン・モーターショーでは、Gクラスの小型版も開発中であることが明らかにされた。「ミニG」と呼ばれ、プラットフォームからボディの各部品に至るまで「ほぼすべて」が専用設計になると言われている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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