英国は雨のイメージ? では雨雲を着こなしてみましょう ベントレー・ニンバス・コレクション

公開 : 2024.02.28 17:45

ベントレーは日本正規輸入60周年を記念した10台の限定車「ベンテイガ・アズール・ニンバス・コレクション」を披露。日本のためだけにマリナーが制作し、雨雲(ニンバス)をイメージしたシックなモデルとなっています。

雨雲がテーマの限定モデル「ニンバス・コレクション」

限定車のモデル名は、英語で「雨雲」を意味するニンバス(NIMBUS)にインスピレーションを受けて開発されたことによる。

製作はベントレー社のコーチビルダー部門であるマリナーで、これまでに培った最高のクラフツマンシップ技術を駆使して仕上げられた。

ベントレー・ベンテイガ・アズール・ニンバス・コレクション
ベントレー・ベンテイガアズール・ニンバス・コレクション

エクステリアカラーは雨雲をイメージしたニンバスに相応しい特別カラーであるクラウドグレーを採用。アクセントとしてベルーガのピンストライプが施される。Cピラーには「ニンバス・コレクション」のオーナメントが追加され、特別な存在を主張する。

リアスポイラーもボディ同色のクラウドグレーで仕上げられ、後端にはカーボンパネルが組み合わせられ、シックなカラーの中にスポーティさを表現している。

ホイールは22インチ10本スポークのアズール用だが、スポーク部分はボディカラーと同じクラウドグレーとブラックを用いてシックなイメージで統一されている。

ニンバス・コレクションのパワートレインは、ベースとなったアズールに準じる。550psを発揮するDOHC3996cc V8ツインターボ・エンジンに、8速ATを組み合わせたAWDという構成に変わりはない。

インテリアも特別仕立て

ニンバス・コレクションのインテリアは、チャコールをメインハイドとした特注のインテリアカラー・スプリットを採用。チャコールはダッシュ下側とグラブハンドル、ステアリングホイール6時の位置のスポークに配され外装色との統一感を高めている。

前後シートのバックレスト上部にはオディシアン・スタイルのレザーステッチが施され、チャコール/ストラトス/マリナーホワイトの3色で構成される凝ったデザインが特徴だ。バックレストの中央にはマリナーホワイトでコントラスト刺繍されたベントレー・ウイングエンブレムが存在感を放つ。

ベントレー・ベンテイガ・アズール・ニンバス・コレクション
ベントレー・ベンテイガ・アズール・ニンバス・コレクション

更にステアリングホイールとセンターコンソールのアクセントタブは、マリナーホワイト仕上げとされ、インテリアにメリハリを与えている。

ダッシュボードのウッドパネルは、特別な幾何学模様とマリナーのロゴを配したデザインのグランドブラック仕様を採用。ラッカーの使用量が90%少ないサステナビリティに配慮した工法で作られているのが特徴だ。

車両本体価格は3500万円と発表された。前述のように10台限定生産で既に契約が入っているそうだが、2月20日現在でまだオーダーが可能だという。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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