【訃報】伝説の自動車デザイナー マルチェロ・ガンディーニ氏、85歳で逝去

公開 : 2024.03.15 06:05

ランボルギーニ・カウンタック、ランチア・ストラトス、シトロエンBXなど、数多くの自動車デザインを手がけたマルチェロ・ガンディーニ氏が13日、85歳で亡くなった。

自動車デザインに多大な影響を与えた巨匠

数多くのスーパーカーを手掛けてきたイタリアの自動車デザイナー、マルチェロ・ガンディーニ氏が3月13日、85歳で亡くなった。

トリノ出身のガンディーニ氏は、1960年代半ばに著名なデザイン会社ベルトーネに在籍し、ランボルギーニ・ミウラ、ランチア・ストラトス、フェラーリ308/GT4などのデザインを担当し、名を馳せた。

ガンディーニ氏は1960年代にベルトーネで働き、ランボルギーニ・ミウラの開発に携わった。
ガンディーニ氏は1960年代にベルトーネで働き、ランボルギーニ・ミウラの開発に携わった。

代表作と言えるランボルギーニ・カウンタックは、空力を考慮したウェッジシェイプのシルエットが特徴で、1970年代から1980年代にかけての自動車デザインの象徴となり、現在でも大きな影響力を持っている。

ガンディーニ氏が手がけたのは、少量生産のスーパーカーにとどまらない。初代BMW 5シリーズ、初代フォルクスワーゲン・ポロフィアット132、ルノー5ターボ、シトロエンBXなど、数多くの人気車種を生んだ。

また、ブガッティEB110やランボルギーニ・ディアブロのコンセプトも、同氏の手によるものだった。

ベルトーネ退社後の1990年代には、より丸みを帯びた奇抜なデザインを次々と発表し、日産やプロドゥアなどのメーカーにも携わった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事