いすゞ 新型EV「Dマックス」初公開 1トン積み電動トラック、来年欧州発売へ

公開 : 2024.03.22 06:05

いすゞが初の電動ピックアップトラック「Dマックス」を公開した。最高出力177psのフルタイムAWDシステムを搭載する。3月末に正式発表され、来年から欧州市場で販売を開始する。

無骨な商用EV、いすゞから初登場

いすゞは3月19日、新型EVの「Dマックス」のプロトタイプを一部公開した。同社としては初の電動ピックアップトラックとなる。

3月下旬にタイ・バンコクで開催されるバンコク国際モーターショーで正式公開する予定だ。2025年からノルウェーをはじめとする欧州の一部地域で発売予定で、英国やオーストラリア、タイなどでも導入を検討中だという。

いすゞDマックスBEV
いすゞDマックスBEV    いすゞ

2基の電気モーターによりフルタイム四輪駆動を実現し、最高出力177ps(130kW)、最大トルク33kg-mを発生する。これは、現行Dマックスの1.9Lターボディーゼルエンジンをやや上回る性能だ。

66.9kWh容量のリチウムイオンバッテリーを搭載するが、1回の充電での航続距離はまだ明かされていない。

最大積載量は1000kg、最大牽引能力は3500kgで、英国などでは税務上「商用車」と認定される。

EVのピックアップトラックはまだ数少ないが、今後数年間で多くのメーカーが参入し、大きな成長が見込まれる。欧米ではテスラフォード、SAIC(上海汽車)、KGM(旧:サンヨン)などがモデルを展開している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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