【軽自動車はプラスで登録車はマイナス】 2025年10月期の新車販売 ダイハツ伸長影響で一部回復
公開 : 2025.11.05 06:05
2025年10月期の新車販売台数(速報値)は軽自動車が4カ月ぶりにプラス。登録車は4カ月連続でマイナスに。21カ月連続で首位を守っていたスズキは、同4.8%減で第2位に陥落しました。
2025年10月期の実績は?
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会は、2025年10月期の新車販売台数(速報値)を発表した。
日本自動車販売協会連合会がまとめた登録車の2025年10月期の新車販売台数は、前年同月比4.3%減の24万7883台と4カ月連続でのマイナス。

一方、全国軽自動車協会連合会がまとめた2025年10月期の軽自動車の新車販売台数は、同2.9%増の14万7306台と4カ月ぶりのプラスを達成する。
結果として、トータルでの2025年10月期の新車販売台数は同1.8%減の39万5189台と4カ月連続で前年実績を下回った。
登録車の2025年10月期のブランド別新車販売台数
前年実績を上回ったのは、前月と同様にスズキ(前年同月比51.4%増の1万7221台)と、新車効果によってプラスを回復したレクサス(同20.9%増の7987台)の2ブランドのみ。
対して、マツダ(同31.2%減の8071台)、スバル(同8.1%減の7001台)、三菱自動車(同1.6%減の3529台)は前月のプラスからマイナスに転じ、またトヨタ自動車(同5.6%減の12万7409台)やホンダ(同2.3%減の2万8634台)、日産自動車(同28.8%減の1万5913台)、ダイハツ(同24.5%減の2180台)は前年実績割れが続いた。
一方で貨物車のブランドは、いすゞ自動車(同6.9%増の5749台)が前月のマイナスからプラスに転じ、またUDトラックス(同9.1%増の1031台)はプラスを継続。
対して三菱ふそう(同2.2%減の2928台)は前月のプラスからマイナスに変わり、また日野自動車(同26.4%減の2542台)はマイナスが続いた。
10月期の新車販売概況と今後
軽自動車の2025年10月期のブランド別新車販売台数
前年同月比で30.2%増の5万7817台を記録したダイハツが、22カ月連続ぶりのシェアトップに就く。
21カ月連続で首位を守っていたスズキは、同4.8%減の4万6734台にとどまって第2位に陥落した。また、ホンダは同15.1%減の2万326台、日産自動車は同10.8%減の1万1790台、三菱自動車は同27.4%減の4449台と、前年実績割れが続く。

一方、OEM供給を受けるブランドではトヨタ自動車が同6.1%増の2080台、スバルが同0.9%増の1399台とプラスを継続。対してマツダは、同11.4%減の2686台とマイナスが続いた。
2025年10月期の新車販売概況について
業界団体の関係者は、「新車販売に関して2025年度の後半はマイナスが続いているものの、8月期の前年同月比8.3%減をピークに、9月期は同2.4%、そして10月期は1.8%減と、その数値はわずかながら縮小傾向にある。とくに軽自動車は、ダイハツの伸長もあってプラスを回復した」と解説する。
今後の動向に関しては、「市場の新車の購入意欲は底堅く推移しているものの、景気動向調査では消費などで弱さが見られると指摘しており、また秋に入って食品や飲料品の値上げが3000品目以上にのぼることから、新車販売市場は予断を許さない状況が続く。
原材料費や輸送費などの高騰に伴う車両価格の相次ぐ値上げや、消費者のクルマに対する低価格志向が強まっていることも、トータルで見るとリスク要因」と指摘した。




























































