【フェラーリから鉄道、陶器、メガネまでをデザイン】ケン・オクヤマ・トーキョーがオープン

公開 : 2024.04.13 20:22

ケン・オクヤマのフラッグシップ・ショップ

かつてピニンファリーナ在籍時にはエンツォ・フェラーリのデザインを担当し、現在はケン・オクヤマ・デザインを主宰するインダストリアル・デザイナーの奥山清之氏。

ケン・オクヤマ・デザインではクルマのデザインや制作のみならず、鉄道車両に各地の職人の技術を生かした鉄器や陶器、カトラリーなどのデザインまでも手掛ける。さらには家具やインテリア雑貨の開発と、その守備範囲は非常に広い。

4月12日に東京都渋谷区神宮前にある東京本社1階に、ケン・オクヤマ・ブランドのフラッグシップ・ショップとなる「ケン・オクヤマ・トーキョー」がオープンした。
4月12日に東京都渋谷区神宮前にある東京本社1階に、ケン・オクヤマ・ブランドのフラッグシップ・ショップとなる「ケン・オクヤマ・トーキョー」がオープンした。    上野和秀

4月12日に東京都渋谷区神宮前にある東京本社1階に、ケン・オクヤマ・ブランドのフラッグシップ・ショップとなる「ケン・オクヤマ・トーキョー」がオープンした。

店内には奥山氏がデザインしたオリジナルカーのkode 57とkode7が展示されるなど、ケン・オクヤマ・カーズの拠点であるとともに、日本の地場産業を中心に開発したライフスタイルプロダクト「ケン・オクヤマ・カーザ」の商品を実際に手にできるショールーム機能を併せ持つなど、まさにケン・オクヤマ・ブランドを体感できる空間となっている。

手掛けるアイウエアを一堂に取り揃え

新ショップでは、ケン・オクヤマがデザインし世界最高の品質を誇る福井県鯖江市で製造される国産眼鏡「ケン・オクヤマ・アイズ」の全モデルが展示されており、実際に購入することもできる。

ケン・オクヤマ・アイズのメインフレームは、軽量で剛性が高く金属アレルギーを起こさないチタンを使用するのが特徴だ。それもただ使うのでなく、母材から日本刀と同様に鍛造で作り上げるもので、自由なデザインと強度を両立させた拘りの工法を採用する。ショップ内には鍛造で作られる工程を説明するディスプレイも置かれている。

奥山氏がデザインし福井県鯖江市で製造される眼鏡「ケン・オクヤマ・アイズ」。フレーム素材には軽量で高剛性、人体へのアレルギーもない金属であるチタンが用いられる。
奥山氏がデザインし福井県鯖江市で製造される眼鏡「ケン・オクヤマ・アイズ」。フレーム素材には軽量で高剛性、人体へのアレルギーもない金属であるチタンが用いられる。    上野和秀

トラッドなデザインはもちろん、シャープで研ぎ澄まされた造形や、ポップなスタイルまで、ケン・オクヤマらしい様々なデザインのフレームが用意されており、眼鏡好きならば一見の価値ありといえる。

「ケン・オクヤマ・アイズ」では、完全予約制になるが、店内で専門スタッフによる検眼からフィッティングまで完璧に対応しており、安心して眼鏡を新調することができる。

ケン・オクヤマ・ファンにとって、その世界のすべてを体感できるケン・オクヤマ・トーキョーは、見逃せない存在といえるだろう。

ケン・オクヤマ・トーキョー
東京都渋谷区神宮前2-27-13
営業時間:11:00-19:00
定 休 日:日曜・月曜
     夏季休業・年末年始・祝祭日

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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