【新型Gクラスを発表】 メルセデス・ベンツ/メルセデスAMG 各ローンチエディションも用意

公開 : 2024.07.29 06:25

パワートレイン

G 450 dのエンジンはパフォーマンスがアップし、さらにISGと48V電気システムにより電動化されたパワートレインがパフォーマンスと効率性を高次元で両立することに加え、この電動化によりレスポンスやオンロードでの快適性も向上するなど、革新的なパワートレインとなっている。

3L直列6気筒直噴ディーゼルターボエンジン(OM656M)+ISG

メルセデス史上最もパワフルなディーゼルエンジンとなる3L直列6気筒直噴ディーゼルターボエンジン(OM656M)を搭載。先代モデルG 400 d比で+37ps/+5.1kg-mの最高出力367ps/最大トルク76.48kg-mを発揮する。

メルセデス・ベンツ/メルセデスAMG 新型Gクラスを発表
メルセデス・ベンツ/メルセデスAMG 新型Gクラスを発表

さらに、20ps/20.39kg-mを発揮するISGの搭載によって、優れた動力性能と燃費経済性を実現すると語る。

9Gトロニック

トランスミッションにはオフロードの要件に合わせて専用チューニングされた9Gトロニック・オートマチックトランスミッションを採用。変速比幅が広いことから、エンジン回転数が大幅に低減され、優れたエネルギー効率と快適性を実現する。

オフロード走行性能

リアルオフローダーの覇者として新型Gクラスのオフロード性能は極めて高いものとなったと彼らは強調する。

伝統のラダーフレーム、3つのディファレンシャルロック、ローレンジモード、そしてリジット式リアサスペンションがGクラスならではの卓越した走破性を生み出している。

ラダーフレーム

メルセデス・ベンツ/メルセデスAMG 新型Gクラスを発表
メルセデス・ベンツ/メルセデスAMG 新型Gクラスを発表

Gクラスの卓越したオフロード性能の象徴である、伝統のラダーフレームを採用。最大3.4mm厚の鋼板からなる堅牢なラダーフレームは、優れたねじり剛性によって、オフロード走行時に路面からの強い衝撃をしっかりと受け止める。

アダプティブダンピングシステム

従来型ではオプション設定であったアダプティブダンピングシステムを標準装備。車速や路面状況に応じてシステムがダンピング特性を連続的に調整することで、常にボディを安定した状態に保つ。

このコンポーネントは泥道や砂利道、水たまりやぬかるみなど悪路での高い負荷にも耐えうるように設計されており、オフロード走行時の安定性や快適性が大幅に高まる。

サスペンション

フロントには独立懸架式のダブルウィッシュボーン式、リアには伝統のリジットアクスル式のサスペンションを採用。路面からの衝撃に強いリジットアクスル式のリアサスペンションは、岩場などで最も沈み込んだ際にも極めて大きなグラウンドクリアランスを保ち、ラダーフレームと共に卓越した走破性に寄与する。

4輪駆動システム

前後トルク配分40:60のフルタイム4輪駆動システムを搭載。3つのディファレンシャルロックに加えてESPおよび4ETS(エレクトロニック・トラクション・システム)によってグリップを維持し、走行安定性とトラクションを確保する。

ディファレンシャルロック(デフロック)

フロント/センター/リアの3つのディファレンシャルロックを搭載。雪道やぬかるみ、脱輪時などディファレンシャルギアをロックすることで駆動力を維持する。

作動は電動で行われるため、スイッチ操作によって即座に反応し、3つのロックの作動状況はスイッチのインジケーターおよびメディアディスプレイで確認可能だ。

また、センターにはインテリジェントマルチプレートクラッチを採用。ディファレンシャルロックを作動させていない通常時でも可変制御のディファレンシャルロックとして機能し、常に最適な駆動力を発揮する。

ローレンジモード

オフロード走行時の駆動力を大幅に増大させトラクションを高めるローレンジモードを搭載。減速比は通常時(ハイレンジ)の 1.00から2.93に変化する。作動スイッチはセンターコンソールのディファレンシャルロックスイッチ下に移設され、操作性も向上した。

トランスペアレントボンネット

360度カメラシステムのフロントカメラおよびサイドカメラからの映像を元にメディアディスプレイに車両前側下部の路面イメージを仮想的に表示するトランスペアレントボンネットを装備。

通常ボンネットで隠れて見えない大きな石などの障害物や路面の深い窪みなどを早い段階で発見できるため、オフロード走行の安全性が大幅に高まるという。

オフロードコックピット

オフロード走行を視覚的にサポートするオフロードコックピットを装備。オフロード走行に必要な各種機能にダイレクトにアクセスできるだけでなく、勾配、傾斜、高度、操舵角、油温、エンジン出力/トルク、タイヤ空気圧/温度、さらには各輪のサスペンションやディファレンシャルロックの状態などオフロード走行に役立つ情報がグラフィカルに表示される。

起動スイッチはセンターコンソールのディファレンシャルロックスイッチ上に配置されている。

ダイナミックセレクト

ドライブ、サスペンション、ステアリングの設定を統合制御するダイナミックセレクトにオフロード専用プログラムである「トライル」/「ロック」/「サンド」を追加。

オンロード走行プログラムと合わせて計7つの走行モードによって、ダイナミックなスポーツ走行からコンフォートクルージング、ハードなオフロード走行まで様々なドライビングシーンに合わせて車両の特性を切り替えることができる。

「トレイル」モード

ステアリングとサスペンションが未舗装路や砂利道などでのダイナミックなドライビングに適した設定となるモードで、アシスタントシステムもアクティブとなり、田舎道などでも安心・快適に走行可能となる。

「ロック」モード

岩場での走行に最適化したモードで、ステアリングとサスペンション設定がハードとなり、ピュアなオフロード体験をもたらすことに加え、ローレンジを選択すると厳しい地形でも正確なパワー制御が行える。

「サンド」モード

ダイナミックかつダイレクトなスポーツ走行が可能なモードで、ESPの設定が砂地に最適化され、滑りやすい路面でのブレーキングの際などに優れた走行安定性をもたらす。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

おすすめ記事