日産「新型リーフ」のプロトタイプ発見! 第3世代は空力重視の電動クロスオーバーへ

公開 : 2024.10.30 06:25

次期型の日産リーフと思われるプロトタイプが欧州で目撃された。2021年公開の「チルアウト」コンセプトによく似たシルエットで、エアロダイナミクスを重視した設計となりそうだ。

コンセプトカーに近いシルエットを確認

来年生産が開始される第3世代の日産リーフ」のテスト走行が、欧州で初めて目撃された。次期型リーフは従来のハッチバックからクロスオーバーへと変身している。

今年3月、現行型リーフの英国生産が終了した。日産は次期型の発売時期をまだ公表していないが、夏には生産試験を開始し、早ければ2025年春の生産開始が見込まれる。

日産チルアウト・コンセプト
日産チルアウト・コンセプト    日産

今回目撃されたプロトタイプはカモフラージュが厳重に施されていたが、2021年公開のコンセプトカー「チルアウト(CHILL OUT)」に近いシルエットが確認できた。

航続距離の最大化を狙ってエアロダイナミクスを重視していることは明らかだ。チルアウト・コンセプトとは異なり、オーソドックスなLEDライトシグネチャーを備えているようだ。

ワンクラス上の日産アリアとは密接な関係があり、EV専用プラットフォーム「Amprミディアム(旧:CMF-EV)」を共有する。

注目すべきは、日産のアライアンス・パートナーであるルノーが、同じようなサイズのセニックEテックにこのプラットフォームを採用していることで、搭載されるバッテリーやパワートレインを知る手がかりになるかもしれない。

セニックEテックには60kWh(航続距離420km)または87kWh(同610km)のバッテリーが搭載され、フロントアクスルに最高出力170psまたは218psのモーターのいずれかを選択できる。

インテリアはアリアに近いものになると予想され、ミニマルなダッシュボードの上に曲面のデジタル・インターフェイスが配置され、ダッシュボードには空調コントロール用の触覚ボタンが並ぶかもしれない。

また、助手席から運転席への移動を容易にするスライド式センターコンソールも採用される可能性がある。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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