新型 BMW 1シリーズ・マイルドHVへ試乗 3代目を大改良で走り好印象 一層の変化を求めたい?

公開 : 2025.01.16 19:05

機敏な操縦性 魅力度の高い選択肢

一方、操縦性は機敏。横方向のグリップ力は高く、安定性に優れる。ステアリングはレスポンシブでシャープ。ターンインは鋭く、フロントタイヤの食いつきも不満ない。最小限の入力でコーナーを巡り、意欲的に脱出できる。

ただし、旋回時のライン調整の自由度は高くない。ドライバーとの一体感が、優先されたわけではないだろう。

BMW 120 Mスポーツ(英国仕様)
BMW 120 Mスポーツ(英国仕様)

今回の試乗での燃費は、マイルド・ハイブリッドとしては褒めにくい、平均16.2km/L。メルセデス・ベンツA 200では、21.0km/Lを確認している。

120の英国価格は、3万2800ポンド(約640万円)から。A3 スポーツバック 35 TFSIと同等といえ、A 200よりは安い。Mスポーツは、3万3065ポンド(約645万円)へ上昇する。

4代目へ入れ替わった1シリーズ。バッテリーEVの進化ぶりと比べると、物足りない変化に感じる人はいるだろう。マイルド・ハイブリッドや大画面のタッチモニターを得ても、既存ユーザーの期待には届いていないかもしれない。

英国には116iと118iが導入されず、M135 xドライブと120の2択な点も寂しい。それぞれの特徴付けは、明瞭で適切だとしても。

とはいえ、1シリーズがドライバーにとって魅力度の高い選択肢であることは明らか。初代の登場から20年が経過しても、強みは変わらない。それ故に、期待値は大きい。ドライバーズ・ハッチバックとして、一層を求めたくなることは事実だ。

◯:動力性能と燃費性能を両立させるマイルドHV スポーティな操縦性 プレミアム感のあるデジタル技術 洗練性の高さ
△:英国の公道では乗り心地に優れないサスペンション シャシーとパワートレインの調和がもう少し やや後退したインフォテインメント・システムの操作性

BMW 120 Mスポーツ(英国仕様)のスペック

英国価格:4万2335ポンド(約826万円/試乗車)
全長:4361mm
全幅:1800mm
全高:1459mm
最高速度:−km/h
0-100km/h加速:7.8秒
燃費:16.6-18.8km/L
CO2排出量:121-135g/km
車両重量:1425kg
パワートレイン:直列3気筒1499cc ターボチャージャー+ISG
使用燃料:ガソリン
最高出力:170ps/4700-6500rpm
最大トルク:28.5kg-m/1500-4400rpm
ギアボックス:7速デュアルクラッチ・オートマティック(前輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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