【三菱のフラッグシップSUVはどう進化した?】アウトランダーPHEVは海外プレミアムブランドと真っ向勝負!

公開 : 2025.02.05 11:45

最上級グレードの追加、サウンドにも注目

今回の新型アウトランダーPHEVの手の込んだブラッシュアップの背景には、海外市場への積極的な導入がスタートすることが関係している。今春のヨーロッパ・デビューを皮切りに、オーストラリアやニュージーランド、北米といったマーケットに送り出されることになる。

今回のマイナーチェンジに合わせて追加された最上級グレード『Pエグゼクティブパケージ』も、海外プレミアムブランドのモデルと真っ向勝負を挑める仕上がりを意識しているようだ。上質なセミアニリンレザーを使用した専用内装は、ダイヤモンドステッチが入ったシートも上質な印象だが、センターコンソールやダッシュパネルにもシートと同色の内装にステッチが入れられ、質感の高さがよくわかる仕上がりになっている。

Pエグゼクティブパッケージは12個のスピーカーを使用した『ダイナミックサウンドヤマハ・アルティメット』を標準装備。
Pエグゼクティブパッケージは12個のスピーカーを使用した『ダイナミックサウンドヤマハ・アルティメット』を標準装備。    神村聖

また新型アウトランダーのもうひとつのトピックとして、ヤマハと共同開発したオーディオシステムがあげられる。Pエグゼクティブパッケージには12個のスピーカーを使用した最上級の『ダイナミックサウンドヤマハ・アルティメット』が標準装備され、静かなEV走行と相まって最高のリスニングルームを提供してくれる。一方M、G、Pグレードにも、スピーカー8個の『ダイナミックサウンドヤマハ・プレミアム』が標準装備となっている。

高い質感と最新の省燃費性能を備えた三菱アウトランダーPHEVは、輸入車を含めたミドルサイズSUVの中でも、今特に注目したい1台と言えよう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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