空気をすり抜ける流麗ボディ マクラーレン・スピードテールへ試乗 402km/hで自主規制
公開 : 2025.03.28 19:05
ドライバーを選ばず、軽量で賢明 まさにマクラーレン
スピードテールは、マクラーレンF1を置き換えるモデルではない。後者は軽さを最優先に設計され、前者は最高速が最優先になっている。
F1は、結果的にはレースを戦った。だが開発者のゴードン・マレー氏は、サーキットが前提なら、まったく異なる設計を選んだだろうと話している。最高速度へ挑んだのは、リリースから4年後。386.4km/hを記録した。

それでも、スピードテールとF1は強い血縁関係にあることも間違いない。シートレイアウトや、生産数が一致するだけではない。
乗り心地は素晴らしく、充分な荷物を積め、エアコンやオーディオは良く機能する。目の肥えた富裕層のための、長距離走行を前提にした限定生産のスーパーカーだ。1990年代と2020年代で時代は違うが、それぞれしっかり狙いは果たされている。
滑空するように走り、ダンサーのように見をこなす。そして、類まれに美しい。
スピードテールと同等のスピードが出る、スーパーカーはあるだろう。だが、スピードテールと同等の体験で到達できるモデルは、恐らくない。ドライバーを選ばず、軽量で賢明。マクラーレンのすべてを体現したようなモデルだ。
◯:軽量で高速で知的 路面と呼吸するような快適性 ディティールまで見事なインテリア
△:他のマクラーレンとほぼ同じのV8エンジン かつてのF1より車内の左右が狭い 既に販売終了
マクラーレン・スピードテール(英国仕様)のスペック
英国価格:210万ポンド(約4億950万円)
全長:5140mm
全幅:2000mm
全高:1200mm
最高速度:402km/h
0-100km/h加速:−秒
燃費:−km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:1499kg
パワートレイン:V型8気筒3994cc ツインターボチャージャー+永久磁石モーター
使用燃料:ガソリン
最高出力:1070ps(システム総合)
最大トルク:117.0kg-m(システム総合)
ギアボックス:7速デュアルクラッチ・オートマティック(後輪駆動)




























































































































