ルノー「小さなスーパーカー」発表 540psで後輪駆動、新型『5ターボ3E』2027年発売へ

公開 : 2025.03.18 18:45

車両重量は約1450kg

ルノーのCEOであるファブリス・カンボリーヴ氏は次のように述べた。

「わたしにとって、5の顧客ニーズをできるだけ広範囲にカバーできることが非常に重要でした。非常に魅力的な価格帯から、極限の感覚を求める人々まで、このクルマを受け入れてもらうことです」

ルノー5ターボ3E
ルノー5ターボ3E    ルノー

「こんなに運転が楽しいクルマがあるのなら、限界に挑戦しない手はありません」

プラットフォームはオールアルミニウム製で、ルノーのスポーツカーブランドであるアルピーヌが開発したものだ。「スーパーカーの基準に匹敵する」ことを目指し、性能、軽さ、敏捷性、効率性の面で妥協のない設計となっている。

ボディも軽量素材でできた特注品で、標準のルノー5から引き継いだのはミラー、ドアハンドル、テールライトのみ。カーボン複合構造により、車両重量は約1450kgに抑えられており、バッテリーの大型化やモーターの追加にもかかわらず、ルノー5よりわずか1kg重いだけである。

スタイリングとしては、初代の5ターボと5ターボ2を参考にしながら、スーパーカーのような外観に仕上げられている。空力特性を最適化したフロント&リアバンパー、フロントスプリッター、ダウンフォースを最大化する大型エアアウトレット付きボンネットを採用。また、サイドのエアインテークはリアライトの下に空気を導き、乱流を減らす。さらに、リアフェンダーのエクステンション(延長部)、モーター冷却用の大型インテーク、20インチホイールなど、全体的に低重心な印象を与える。

ボディサイズは全長4080mm、全幅2030mm、全高1380mmで、標準の5よりも全長が158mm、全幅が256mm、全高が118mm大きい。フロントガラスを後ろに下げ、ホイールベースを2570mmへ延長することで、「スーパーカーの幅にシティカーの長さ」を実現した。

ハードなバケットシート装備

設計時に直面した課題について、ヴァン・デン・アッカー氏は次のように語った。

「大きな敵はバッテリーによる重量です。このクルマは1450kgですが、アルミニウム製のアルピーヌA110が1000kg以上あるので、さらに軽量化を図っています。重量と価格が最大の欠点です。重量は終わりのない戦いです」

ルノー5ターボ3E
ルノー5ターボ3E    ルノー

開発で得た知見について尋ねられると、ヴァン・デン・アッカー氏は「概念的には、夢を現実のものにできるのだと学んだと思います」と答えた。

車内にはアルカンターラ張りのバケットシート、手織りのタータンチェックのダッシュボード、6点式ハーネス、軽量カーボン素材がふんだんに使用されている。標準の5と同じ10.1インチのインストゥルメント・ディスプレイと10.25インチのインフォテインメント用タッチスクリーンが搭載されるが、1980年代風のデザインとなっている。

新型5ターボ3Eの価格は未定だが、兄弟ブランドであるアルピーヌのA110 Rウルティムの20万9000ポンド(約4000万円)を下回る設定となるだろう。

納車は2027年前半に開始される予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    役職:ソーシャルメディア・エグゼクティブ
    AUTOCARのSNS担当として、X、YouTubeショート、インスタグラムなどの運営を任されている。以前は新聞紙や雑誌に寄稿し、クルマへの熱い思いを書き綴っていた。現在も新車レビューの執筆を行っている。得意分野はEVや中古車のほか、『E』で始まるBMWなど。これまで運転した中で最高のクルマは、フォルクスワーゲンUp! GTI。 『鼻ぺちゃ』で間抜けなクルマだったが、家族の愛犬もそうだった。愛さずにはいられないだろう。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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