【第7回】森口将之の『もびり亭』にようこそ:僕がモーターサイクルに乗る理由

公開 : 2025.04.09 17:05

興味深いエンジンとストーリー

今回のモーターサイクルショーで言えば、ホンダは1000ccクラスの次期モデルに搭載する、世界初の電動過給機付きV型3気筒エンジンを出展してきました。

電動過給機はメルセデスAMGが採用していますが、V型3気筒は二輪車だけ。しかもホンダは1980年代、2ストロークV3を積んだNS500とフレディ・スペンサーのコンビでロードレース世界選手権のチャンピオンを獲得すると、そのノウハウを注ぎ込んだ市販車を販売しました。そんなストーリーの延長線上にあるのです。

BMWのR20コンセプトは、2.0L水平対向2気筒を搭載。見た目の迫力もさることながら、358kgで91ps/158Nmという1.8LのR18を上回るであろうパフォーマンスを想像すると心が躍る。
BMWのR20コンセプトは、2.0L水平対向2気筒を搭載。見た目の迫力もさることながら、358kgで91ps/158Nmという1.8LのR18を上回るであろうパフォーマンスを想像すると心が躍る。    森口将之

対する欧米勢は、ハーレーダビットソンのVツインのように、長年使い続けてきたエンジン形式をアイデンティティにしています。BMWもそのひとつで、現在は電動スクーターなどもラインナップしつつ、1世紀以上の歴史を持つ水平対向2気筒を使い続けています。

そんなBMWが今回のモーターサイクルショーに出展したのがR20コンセプト。なんと2000ccです。BMWにはすでに1800ccのR18があり、以前試乗して、魂を揺さぶられるような爆発力に圧倒されましたが、これはさらに200ccアップ。見た目も迫力満点だったし、どんな乗り味なのか興味津々です。

この2台を見ていると、モーターサイクルは見ても乗ってもエンジンの存在感がとてつもないことがおわかりでしょう。そこに魅力の根源があると、モーターサイクルショーで感じました。

しかも日本勢と海外勢の棲み分けが絶妙。だから今も僕たちを楽しませてくれるのだと実感したし、これからもライダーであり続けようと思ったのでした。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    森口将之

    Masayuki Moriguchi

    1962年生まれ。早稲田大学卒業後、自動車雑誌編集部を経てフリーランスジャーナリストとして独立。フランス車、スモールカー、SUVなどを得意とするが、ヒストリックカーから近未来の自動運転車まで幅広い分野を手がける。自動車のみならず道路、公共交通、まちづくりも積極的に取材しMaaSにも精通。著書に「パリ流環境社会への挑戦」(鹿島出版会)「MaaSで地方が変わる」(学芸出版社)など。

森口将之の『もびり亭』にようこその前後関係

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