プラットフォーム共有の光と影 DS 3へ試乗 低速域や巡航時は滑らか 印象を霞ませるATとサス

公開 : 2025.04.15 19:05

プラットフォーム共有の光と影 差別化が不充分

複数銘柄がひしめくステランティス・グループにとって、プラットフォームの共有は不可欠な戦略といえる。それでメリットを受けるブランドもあれば、そうではないブランドもある。残念ながらDSは、後者に含まれるように思う。

古くからのプレミアムブランドの多くは、魅力的なコンパクトカーのために特別なプラットフォームを開発することが多い。しかしDSは、プジョーシトロエンで広く用いられる技術利用を強いられている。結果として、望ましい差別化は図られていない。

DS 3 ピュアテック130 リヴォリ(英国仕様)
DS 3 ピュアテック130 リヴォリ(英国仕様)

走りの印象に、プレミアム感は薄い。インフォテインメント・システムの使い勝手も、もう少しを求めたい。それでも、上質な内装や実用性は、納得できるものではある。バッテリーEV版の3 E-テンスの方が、より運転体験の訴求力は高いが。

フレンチ・ファッションブランドを着飾るように、華やかに市街地を闊歩したい向きには、共感できるコンパクト・クロスオーバーではあるだろう。だが、コスパの良いファッションがあるように、同グループ内にはより訴求力の高いモデルもある。

◯:路上での存在感 豪華なレザー内装
△:車内空間は平均留まり やや操作しにくい車載機能 パワートレインはもう少し洗練させたい 姿勢制御が緩め 価格がお高め

DS 3 ピュアテック130 リヴォリ(英国仕様)のスペック

英国価格:3万1000ポンド(約604万円)
全長:4118mm
全幅:1791mm
全高:1534mm
最高速度:199km/h
0-100km/h加速:9.2秒
燃費:15.2km/L
CO2排出量:142g/km
車両重量:1205kg
パワートレイン:直列3気筒1199cc ターボチャージャー+電気モーター
使用燃料:ガソリン
最高出力:130ps/5500rpm
最大トルク:23.4kg-m/1750rpm
ギアボックス:8速オートマティック(前輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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