日産サクラへUK編集部が乗ってみた 2024年の日本で最多売EV 理想的なソリューション

公開 : 2025.04.23 19:05

小柄でお手頃な電動モデルの可能性を確信

高速道路へ入ると、サクラの動力性能の限界へ到達する。限られた航続距離は、市街地から離れるうえでの足かせになることは間違いない。欧州市場へ導入するとしたら、改善が必要だろう。

2009年には、軽自動車の三菱 iミーブをベースにした、シトロエン C-ゼロとプジョー iオンが欧州でも発売されている。少なくない人に選ばれたものの、ヒットしたモデルとはいえなかった。

日産サクラ
日産サクラ

それでも、15年でバッテリーEVを取り巻く環境と技術は大きく進化した。サクラへの試乗は短時間だったが、小柄でお手頃な電動モデルの可能性を強く確信することになった。個性ある素晴らしいクルマが、遠く離れた日本では数を増やしている。

日産サクラのスペック

価格:約254万円から
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1655mm
最高速度:130km/h
0-100km/h加速:9.8秒
航続距離:180km
電費:−km/kWh
CO2排出量:−g/km
車両重量:1080kg
パワートレイン:AC永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:20.0kWh
急速充電能力:30kW
最高出力:64ps
最大トルク:19.8kg-m
ギアボックス:シングルスピード・リダクション(前輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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