半世紀を経てモンテカルロへ集結 3台のサンビーム・タイガー(1) 共感を呼んだV8の興奮

公開 : 2025.06.21 17:45

MBモーターズの仲間の共感を呼んだ興奮

購入直後の2022年に、親子は早速モンテカルロ・ヒストリック・ラリーへ挑戦。V8エンジン・マシンでのラリーはほぼ初めてだったそうだが、現代的なエントリー車両たちを抑え、総合25位に入賞している。

「最初はパワーを出し切るのが怖かったんですが、雪上では素晴らしい走りでした」。セドリックが振り返る。気温は低く、フロアパンやコクピットの穴をテープで塞ぎ、隙間風を抑えながら戦ったとか。その興奮は、MBモーターズの仲間の共感を呼んだ。

第25回モンテカルロ・ヒストリック・ラリーへ出場したワークス仕様のサンビーム・タイガー
第25回モンテカルロ・ヒストリック・ラリーへ出場したワークス仕様のサンビーム・タイガー    画像提供:モンテカルロ・ヒストリック/レネ(Monte-Carlo Historique/Rene)

AHP 294Bを購入したカストラン親子も、2019年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードをきっかけに、ラリー・イベントへ参加するようになっていた。「準備は万端でなくても、見事な走りでしたので、モンテカルロにも挑もうと考えたんです」

3台目のADU 311Bを購入したのは、カストラン親子の知人、カルロ・ミル氏。ファクトリー・チームでの活躍後、ワークスドライバーのピーター・ライリー氏が所有していた時期もあった車両で、レストアでアクロポリス・ラリー仕様へ再塗装されていた。

画像提供:モンテカルロ・ヒストリック/レネ(Monte-Carlo Historique/Rene)

この続きは、3台のサンビーム・タイガー(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジュリアン・バルメ

    Julian Balme

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

3台のサンビーム・タイガーの前後関係

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