【フルサイズSUV】日産が中東向けの新型『パトロール・ニスモ』を公開
公開 : 2025.06.27 08:05
日産が中東地域など海外で展開しているフルサイズSUV『パトロール』に『ニスモ』が追加されました。500psニスモチューンのフルサイズSUVで砂漠を高速クルージング……などという世界観は想像もつきませんが、そういった需要があることもまた事実なのです。
中東向け『パトロール・ニスモ』を発表
日産は6月25日、中東地域での顧客ニーズに応じて開発したフルサイズSUV、新型『パトロール・ニスモ』を公開した。
日産のモータースポーツ活動から生まれたハイパフォーマンス・ブランドである『ニスモ(NISMO)』は、レースシーンで培った経験と技術を注ぎ込んだ『ニスモ』ロードカーシリーズを世に送り出している。

新型パトロール・ニスモは、高性能モデル開発を得意とするチームが、SUVの力強さとサーキット由来の高い技術を組み合わせて開発した特別なパトロールになる。
専用にチューニングされたV6ツインターボエンジンや、一目でニスモとわかる優れた空力性能を持つエクステリアに加え、専用サスペンションやエグゾーストを採用し、ニスモならではの高いパフォーマンスを発揮する。
ニスモチューンのエンジンと空力デバイス
新型パトロール・ニスモに搭載された、3.5L V型6気筒ツインターボの『VR35DDTT』エンジンは、ニスモ専用チューニングにより最高出力502ps(標準車は431ps)、最大トルク71.4kg-m(標準車も同様)を発揮する。
日産いわき工場で生産されるこのエンジンには、ニスモ専用の赤いエンジンカバーとスペシャルメタルプレートが備わる。また、エンジンの高出力化に合わせてチューニングされた9速ATとパドルシフトにより、直線でも山岳路でもダイレクトな走行感覚を提供する。

新設計のフロントバンパーは、ブレーキの冷却性能を高めるデザインとされ、ブレーキディスクの温度を6%低下させることで高負荷走行時にも安定した制動を確保した。また、リアディフューザーは迫力だけではなく空力性能を高め、高速走行時のハンドリングを向上させる設計となっている。
ニスモのアイコンを示すデザイン
新型『パトロール・ニスモ』のフロントフェイスは、縦と横のラインで構成されたVモーショングリルと立体的なハニカムメッシュを採用し、ラジエーターへの空気流入が最適化されている。
フロントバンパー左右に設けられたエアカーテンとカナード形状のフロントスポイラーは、車両後方の風の流れを整流し、空気抵抗を低減させている。さらにバンパー両端にエアスプリッターを配して、ボディサイドからの風の流れを理想的に剥離させている。

これらのニスモを表現する赤いアクセントと機能性を両立したエクステリアパーツが『パトロール・ニスモ』の存在感をより強めている。
インテリアでは、ダッシュボード、シート、ステアリング、ドアパネルをブラック基調とし、精巧な金属調のフィニッシャーと高級感あるスエード調の表皮が採用されている。
また、赤いシートベルトやスタータースイッチ、そして各所のカーボン調加飾などが、高性能モデルならではの雰囲気を演出する。
ヘッドレストにニスモロゴが刺繍されたスポーツシートは、本革と赤いスエード調素材を組み合わせるとともに、電動ボルスター調整機能を採用することで、身体の滑りを抑えながらしっかりとしたホールド性能を誇っている。
中東地域で発売される新型『パトロール・ニスモ』のボディカラーは、『ホワイトパール』、『グレーメタリック』、『ブルーメタリック』、『ブラックパール』、そして専用の『ニスモ・ステルスグレー』の5色が用意され、モノトーンと2トーンを組み合わせると6つのバリエーションから選択できる。































