動物の名前が付いたクルマ 26選(前編) 『ゴルフ』はまさかの馬だった? 意外な由来も

公開 : 2026.01.24 11:25

アリ、子猫、シマウマなど、動物にちなんで名付けられたクルマを、アルファベット順にAからZまで紹介します。意外なことにVWゴルフは、風ではなく「馬」由来のネーミングとされています。手元に動物図鑑をご用意ください。

クルマに命を吹き込む動物由来のネーミング

小さなアリからたくましいシマウマまで、自動車業界は昔から動物界にインスピレーションを求めてきた。これは実に理にかなった発想だ。動物の名前を付けることで、冷たい鋼鉄に命と個性が吹き込まれる。

しかし、エンブレムにサラブレッドや毒蛇があしらわれる一方で、ネーミングに関しては従来のマーケティングの論理を覆すパターンも存在する。コブラがいれば子猫もおり、羊がいればウシ科の動物もいる。

動物にちなんで名付けられたクルマを、アルファベット順にAからZまで紹介する。
動物にちなんで名付けられたクルマを、アルファベット順にAからZまで紹介する。

今回は、動物の名を与えられたクルマをアルファベット順にAからZまで1台ずつ紹介したい。身近な動物から知られざる珍獣、獰猛な肉食獣から伝説上の生き物まで揃えた。AUTOCARの箱舟へようこそ。

A:オースチン・アント

1960年代後半、ミニの生みの親アレック・イシゴニス卿は小型4WDの開発に着手した。軍事用途を想定しつつ民生版も生み出す計画だった。小型で頑丈な軍用車……まさにアント(蟻)という名がぴったりではないか。しかし1968年、親会社ブリティッシュ・レイランドの経営陣はランドローバーのコンセプトに近すぎるとして計画を中止した。

A:オースチン・アント
A:オースチン・アント

B:マツダ・ボンゴ

1966年に発売されたワンボックスのバン。ボンゴという名は太鼓ではなく、アフリカに生息する縞模様のアンテロープに由来する。ボンゴは世界で3番目に大きいアンテロープで、ウシ科ブッシュバック属の中では唯一オス/メスともに角を生やす種だ。マツダ・ボンゴに角は装備されていない。ステアリングホイール操作、あるいは旧型ではダッシュボードのボタン操作によるクラクション(ホーン)のみだ。

B:マツダ・ボンゴ
B:マツダ・ボンゴ

C:シェルビー・コブラ

もともとはACエースを改造し、強力なV8エンジンを載せたモデルだが、コブラは他車の命名にも驚くほど影響を与えた。このネーミングは、キャロル・シェルビー氏が夢の中でひらめいたという。優れたアイデアは皆、そうやって生まれるものだ。

C:シェルビー・コブラ
C:シェルビー・コブラ

D:ハヴァル・ビッグドッグ

英国では一時期、ボーティ・マックボートフェイス(Boaty McBoatface)という無人潜水艇が大きな話題を集めたが(翻訳者注釈:気になる方は検索してみてください)、この騒動は中国には伝わらなかったようだ。

2020年、中国の自動車メーカーであるハヴァルは新型SUVの名称をSNSで募った。投票の結果、「ハイカー」、「バトルアックス」、「ウルフ」、「ビロウジャーニー」を抑え、最終的にこのビッグドッグ(大狗)が選ばれた。グレード名も見事に犬種で統一されている。エントリーグレードはハスキー、最上位グレードはベルジアンシェパードだ。

D:ハヴァル・ビッグドッグ
D:ハヴァル・ビッグドッグ

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

動物の名前が付いたクルマ 26選の前後関係

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