苦難を経て86台 シェルビー・マスタング GT MG Xパワー SV(1) 強心臓はフォードV8
公開 : 2025.07.26 17:45
初代と雰囲気が重なる5代目 特別なモデルを投入
他方、Xパワー SVと同時期にリリースされたのが、S197型フォード・マスタング。5代目を数えたポニーカーは、フォルクスワーゲン・ニュービートルやBMW傘下になったミニへ続くように、レトロフューチャーなスタイリングで仕上げられていた。
タイムレスな魅力を持つ初代と雰囲気が重なる、シンプルなディティールにバランスの良いプロポーションで、新たなファン層を獲得。さらに収益性を高めるうえでフォードが必要だと考えたのが、価格帯が上の特別なモデルだった。

4代目のマスタングでも、2001年に追加されたブリットや2003年のマッハ1は高い支持を集めていた。かくして5代目での復活が狙われたのが、シェルビーだ。
フォードとの契約は1970年に終了していたが、シリーズ1を名乗る新モデルの開発資金獲得へ苦戦していたシェルビーは、このアイデアへ賛同。開発はフォードのスペシャル・ビークルズ・チーム(SVT)が主導しつつ、5代目の発表直後に間に合わされた。
エアインテークの空いたボンネットに固定ピン
2005年のニューヨーク・モーターショーで、V8エンジンにスーパーチャージャーを重ねたシェルビーGT500が公開。発売は2007年へ伸びたが、初代シェルビーGT350Hで提携した、ハーツ・レンタカーと40年ぶりにコラボし、500GT-Hから提供は始まった。
「シェルビーGT-Hを購入したいというお客様の多さに、圧倒されています」。2007年後半、量産仕様のシェルビー・マスタング GTの発売時に、伝説のキャロル・シェルビー氏は発言している。

今回ご登場願ったブラックの1台は、リアウインドウのルーバーを除いてオリジナル。ボンネットにはストライプとエアインテーク、固定ピンが備わり、サイドにエアインテークが追加され、5スポークの18インチ・アルミホイールを履く。
今回の車両には、レーシングハンドリング・パッケージも装備済み。専用サスペンションとアンチロールバー、ストラットタワーバーなどでシャシーを強化。トレメク社製5速MTを操るシフトレバーには、ハースト社のショートストローク・キットが組まれる。
この続きは、シェルビー・マスタング GT MG Xパワー SV(2)にて。





































































































































