【6月期/上半期共に前年実績越え】今後も底堅く推移か 2025年6月期および2025年上半期の新車販売台数

公開 : 2025.07.02 06:05

軽自動車の2025年6月期のブランド別新車販売台数

前年同月比で0.9%減のマイナスとなったものの4万8118台を販売したスズキが、18カ月連続でのシェアトップに就く。

最大のライバルのダイハツは、新型車のリリースを本格的に再開したこともあって同37.5%増の4万7710台を達成し、スズキとの差は前月の7232台から408台へと大幅に縮まった。

マイナーチェンジされたトヨタ・ハリアー。
マイナーチェンジされたトヨタハリアー

一方、ホンダは新車効果が一巡したようで同8.4%減の2万2247台とマイナスが続き、対して日産自動車は同0.5%増の1万3998台、三菱自動車は同51.5%増の6902台とプラスを成し遂げる。

そして、OEM供給を受けるブランドではマツダが同16.1%減の2601台とマイナスに転じたものの、トヨタ自動車は同33.9%増の2232台、スバルは同46.1%増の1756台とプラスを継続した。

なお、2025年上半期の成績では、生産・出荷を本格再開したダイハツと、そのOEM供給を受けるトヨタ自動車およびスバルが前年実績を超え、それ以外のブランドは新車効果が一段落したようで前年実績を下回った。

業界団体の関係者は…

2025年6月期の新車販売状況に関して業界団体の関係者

「昨年6月期は、認証申請における追加不正行為の判明に伴って一部車種の生産・出荷を停止していたダイハツがようやく生産・出荷を再開したばかりだったこともあって、本年6月期は登録車と軽自動車ともにプラスを達成した。また、一昨年の台数(2023年6月期は39万2719台)と比べても441台上回り、回復ペースに乗りつつある。ただし、伸び率としては前月および前々月と同様に1桁増にとどまった」と解説する。

一方で2025年上半期については、「前年の上半期は、多くの車種の生産・出荷を一時停止したダイハツや、豊田自動織機のエンジン認証不正に伴う稼働停止が発生したトヨタの影響で、全体の販売台数が伸び悩んでいたこともあって、今年の上半期は2桁のプラスを記録した。

マイナーチェンジされたトヨタ・ハリアー。
マイナーチェンジされたトヨタ・ハリアー。

トヨタが精力的に新型車の発売や受注残の解消を図ったこと、さらにスズキやマツダ、三菱自動車といった中堅ブランドの販売が好調だったことも、前年実績超えを果たした要因」と示唆した。

今後の展開に関しては、「新車の需要は新型車を中心に底堅く推移しており、また各ブランドが積極的に新型車や特別仕様車の発売、販売キャンペーンの展開を実施していることから、今後の新車販売は前年実績超えを継続する可能性が高い。

一方、以前よりも新型車の初期受注台数の伸びが鈍り、さらに好調な販売台数を継続する期間が短い車種が増えていることは懸念材料。日産自動車の経営再建計画“RE:NISSAN”の行く末も気になるところである。

また、生活インフラの料金や商品価格の上昇が今秋あたりまで続くことが予想され、消費者の倹約志向はいっそう強まる見込み。インバウンド需要の頭打ちや中国経済の先行き不安に加えて、トランプ関税による自動車市場への影響に見通しが立たないことから、新車販売は楽観視できない状況」と指摘した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    大貫直次郎

    Naojiro Onuki

    1966年型。早稲田大学卒業後、自動車専門誌や一般誌などの編集記者を経て、フリーランスのエディトリアル・ライターに。愛車はポルシェ911カレラ(930)やスバル・サンバー(TT2)などのほか、レストア待ちの不動バイク数台。著書に光文社刊『クルマでわかる! 日本の現代史』、アシェット・コレクションズ・ジャパン刊『国産名車コレクション』シリーズなど。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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