2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高の高級車 10選 快適な乗り心地とステータス

公開 : 2025.06.28 18:25

乗り心地、走行性能、実用性などさまざまな観点からAUTOCAR英国編集部イチオシの「高級車」を10台紹介します。古典的な3ボックスセダンから現代的な大大型SUVまで、得意分野や特徴は多種多様です。

現代のラグジュアリーを定義するクルマたち

乗り心地、走行性能、実用性、デザイン、コストパフォーマンスなど、さまざまな観点からAUTOCAR英国編集部が選ぶ最高の高級車を10台紹介する。

優れた高級車といえば、何が思い浮かぶだろうか? おそらく、メルセデス・ベンツSクラスBMWの7シリーズなどのクルマを想像するのではないだろうか。しかし、時代は変わった。

現在販売されている高級車の中から特に優れたモデルを10台厳選した。
現在販売されている高級車の中から特に優れたモデルを10台厳選した。

この2台の由緒あるラグジュアリーセダンは今もなお健在だが、SUVの台頭により、高級車というものに対する従来の認識は大きく変化している。

SUVであれセダンであれ、高級車とは、優れた性能、最先端のテクノロジー、前部座席と後部座席の両方で比類のない快適性、豪華なインテリア、そして静粛性と乗り心地の良さなど、あらゆる面で頂点を目指したモデルである。

多くのオーナーにとって、高級車は何よりもステータスシンボルとなるだろう。大排気量のディーゼルエンジンやV8エンジン、さらには電気駆動やプラグインハイブリッド・システムを搭載したものもある。

今回は、現在英国で販売されている高級車の中からトップ10を厳選した。AUTOCAR英国編集部は、快適性、走行性能、実用性で同クラスの他車を凌ぐEV、BMW i7がその頂点に立つと考えている。

なお、さらに高価なロールス・ロイスベントレー、メルセデス・メイバッハなどのモデルについては、別枠で紹介したい。

(翻訳者注:各モデルの装備や価格は英国仕様に準じます。レクサスLSのように英国市場から撤退したモデル、あるいは未導入のモデルについては取り上げていません。)

1. BMW i7

デザイン:8点 インテリア:10点 パフォーマンス:9点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:7点
長所:最先端の車載機能群 パワフルで滑らか、そして静かな電動パワートレイン 乗り心地とハンドリングのバランスに高級感がある
短所:実走行での航続距離が物足りない ええと……好みが大きく分かれる外観 手頃な価格はもはや過去のもの
最大の特徴:オールラウンドなラグジュアリー

新しいBMW 7シリーズは、5つ星レベルの快適さと最先端のテクノロジーを誇り、中でもEVバージョンのi7は、今回のランキングでトップに君臨している。

1. BMW i7
1. BMW i7

「おそらく、もっと長い航続距離と、もっと目に優しい外観が望まれるところだろうが、それらの点を除けば、このバイエルン産の由緒あるモデルは、これ以上ないほどの完璧な仕上がりとなっている」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

どのパワートレインを選んだとしても、人ごみの中で見失うことはまずないだろう。サイズが巨大であるだけでなく、フラットなサイドデザインと巨大なフロントグリルを備え、かなり “挑戦的” な外観となっている。

一方、インテリアは先代モデルから一線を画している。ゆったりとくつろげる広い居住空間に、最新技術と最高品質の素材をふんだんに採用。シートには驚くほど贅沢なカシミアウールトリムを選択できる。

7シリーズのドライビングはクラス随一で、最大545psのパワーに加え、ランドローバーレンジローバーやメルセデス・ベンツSクラスと肩を並べる、しなやかで安定した乗り心地を実現している。

デザイン以外で不満点を1つ挙げるとすれば、航続距離だ。公式には620kmとされているが、AUTOCAR英国編集部のテストでは425kmという残念な結果となった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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