アリエル・アトム 25周年記念モデル『4RR』登場 軽量ボディに530馬力

公開 : 2025.07.07 07:45

アリエルが『アトム』の特別仕様車として『4RR』を発表しました。サーキット走行に特化した25台限定モデルで、ホンダ製エンジンをアップグレードして532psを発生。史上最もパワフルなバージョンとなっています。

25台限定生産 エンジンはホンダ

アリエルは、スポーツカーの『アトム』の誕生25周年を記念し、特別仕様車『4RR』を発表した。

アップグレードされたホンダ製4気筒エンジンから、最高出力532psと最大トルク56.1kg-mを発生し、史上最もパワフルなバージョンとなっている。

アリエル・アトム4RR
アリエル・アトム4RR    アリエル

性能数値は未公表だが、4RRのベースとなる標準モデルのアトム4Rは最高出力400ps、0-100km/h加速2.7秒を誇る。

車両重量はほぼ変わらず680kg程度になる見込みで、これにより1トンあたり780psという驚異的なパワーウェイトレシオを実現し、0-100km/h加速タイムを2.5秒未満に短縮する可能性がある。英国生産車の中でも群を抜いて加速性能に優れたモデルとなるだろう。

アトム4RRは「サーキット重視」で、25台の限定生産となる。仕様詳細は今年後半に発表される予定だ。

アリエルによると、このモデルは「本格的なサーキットドライバーが、自分の運転技術を最大限に発揮しながら、軽量なアトムの限界を探求できる」ように設計されているという。

過去25年間、4世代にわたって進化してきたアトムだが、現行世代のスタイリングと構造は初代とよく似ている。

同社のトレードマークであるチューブラー・スペースフレーム・シャシーを初めて採用した初代アトムは、最高出力120psのローバーKシリーズエンジンを搭載していたが、2代目では、現在も使用されるホンダのタイプRエンジンに切り替えられた。2005年には、オプションでスーパーチャージャーが追加され、出力は280psにアップした。

アトム3では、新しいシャシー、サスペンションシステム、ボディワークが採用され、ウィングを装着したアトムV8も登場、最高出力は300ps以上に高められた。

現在の4代目モデルは、燃料給油口、ステアリングホイール、ペダルを除き、すべて新規設計だ。ターボチャージャーを標準装備し、エントリーモデルでも320psの出力を持つ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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