【第10回】森口将之の『もびり亭』にようこそ:鎌倉は歩いて巡ってこそ楽しめると実感

公開 : 2025.07.09 17:05

歩くスピードだからこそ見えるもの

僕は昔、藤沢市に住んでいたことがあります。しかも数分も歩けば鎌倉市という場所にいたこともあって、鎌倉駅西口は何度か訪れたことがあるのですが、あらためて観察すると、徒歩でないと巡れないような細い道に、おしゃれなお店がいくつもあったりして、いろいろな発見がありました。

そして深沢エリアでは、モノレールの駅から見下ろす再開発エリアがとにかく広大で、真っ白なキャンバスというフレーズを思い出しました。この土地がどのように変わっていくのか、ワクワク感が高まりつつあります。

深沢エリアの再開発地区の脇を行く。
深沢エリアの再開発地区の脇を行く。    森口将之

ここに都市機能の一部を移すことができれば、市民も鎌倉駅周辺の混雑から少し解放されるのではないかと思ったりしました。

最近鎌倉に行った人であれば、すべての移動をクルマに任せると、さまざまな問題を引き起こすことが予想できるでしょう。歩いて15分程度で行ける距離なら、観光で訪れた人たちも徒歩や自転車などを活用したいものです。

歩くスピードだからこそ見えるものがあるし、前に書いたように徒歩でないと入れない路地もあります。そういう場所での発見が、特定のスポットに固まりがちな観光客を分散して、地域に暮らす人たちにとって心地よいまちにつながるのではないかと、自分の足で実際に歩くことで教えられました。

鎌倉ウェルビーイングラボでは、おそらくこれからも、このようなプログラムを用意してくれるのではないかと思っています。鎌倉のまちづくりに興味がある人は、気になる人はオフィシャルサイトをたまにチェックしてみてはいかがでしょうか。

記事に関わった人々

  • 執筆

    森口将之

    Masayuki Moriguchi

    1962年生まれ。早稲田大学卒業後、自動車雑誌編集部を経てフリーランスジャーナリストとして独立。フランス車、スモールカー、SUVなどを得意とするが、ヒストリックカーから近未来の自動運転車まで幅広い分野を手がける。自動車のみならず道路、公共交通、まちづくりも積極的に取材しMaaSにも精通。著書に「パリ流環境社会への挑戦」(鹿島出版会)「MaaSで地方が変わる」(学芸出版社)など。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

森口将之の『もびり亭』にようこその前後関係

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