【1枚のクチュールレースをモチーフに】ロールス・ロイス・ファントムのビスポーク作品『ファントム・ダンテル』を公開

公開 : 2025.07.09 08:05

ロールス・ロイス・ファントムをベースにワンオフ製作された『ファントム・ダンテル』が公開されました。中東の顧客が父親への贈り物としてオーダーしたその1台は、1枚のクチュールレースから発想された、繊細な刺繍で彩られています。

父のための特別なファントム

ロールス・ロイスはビスポーク製作された、世界でたった1台の『ファントム・ダンテル(Phantom Dantelle)』を公開した。

この車両は、ある中東の顧客が自らの父親への贈り物として個人的に依頼されたもので、ロールス・ロイスのプライベート・オフィス・ドバイを通じて実現された。

中東の顧客が父親への贈り物としてオーダーした『ロールス・ロイス・ファントム・ダンテル』。
中東の顧客が父親への贈り物としてオーダーした『ロールス・ロイス・ファントム・ダンテル』。    ロールス・ロイス

この繊細でエレガントなコミッションのインスピレーションとなったのは、1枚のクチュールレースであったという。

稀少なリバー織機で織られたその生地は、立体的な花のモチーフと真珠のような柔らかなディテールがあしらわれており、繊細なテクスチャーと優しい色合いが『ファントム・ダンテル』のデザインの基盤となっている。

ロールス・ロイスのプライベート・オフィス・ドバイのデザイナー、ミシェル・ラスビーは、この『ファントム・ダンテル』を「世界有数のオートクチュールのアトリエで用いられる、上質な手仕事によるレースへのオマージュ」であり、「その際立つ個性と美しさ、そしてクラフツマンシップは、まさにオートクチュールの神髄を体現した1台といえるでしょう」と語った。

繊細な刺繍が光を捉えるインテリア

フロントフェイシア全体にわたって広がるファントム独自の『ギャラリー』には、この唯一無二の『ファントム・ダンテル』のためにビスポーク・デザイナーたちがつくり出した繊細な刺繍が施されている。

刺繍には複数のステッチ技法、糸の密度、ローズゴールド、サンライズ、オートミールといった色調を重ね合わせて、レースの質感を繊細に表現したフローラルパターンが、16万針を超えるステッチによって仕上げられている。

1枚のクチュールレースをモチーフとし、16万針もの刺繍で仕上げられた、『ファントム・ダンテル』のギャラリー。
1枚のクチュールレースをモチーフとし、16万針もの刺繍で仕上げられた、『ファントム・ダンテル』のギャラリー。    ロールス・ロイス

リアシートの間に設けられたウォーターフォールには、ギャラリーにデザインされた花のテーマが、約7万針もの刺繍で繊細に施されている。ローズゴールドで仕上げられたスピーカーグリルも、刺繍のトーンをさりげなく引き立てる。

この刺繍についてロールス・ロイスのインテリア・トリム・センターのブライエニー・ダドリーは以下のように述べている。

「ギャラリーと後部のウォーターフォールの刺繍は非常に複雑で、真珠のような柔らかな光を捉えるようにデザインされています」

「車両の周りを移動する際や、走行中に日差しが移ろうたびに光を捉え、まるでレッドカーペットでフラッシュを浴びてきらめくクチュールドレスのようです。それは完全に静止しているものに驚くべき動きと視覚的演出をもたらします」

『ファントム・ダンテル』のインテリアは、この繊細な刺繍と呼応するように、サンライズとグレース・ホワイトのレザー、座席のヘッドレストに刺繍で施された『RR』のモノグラム、そしてピアノ・ホワイトのベニア(ウッドトリム)で仕上げられている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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