【エスクードではなくeビターラ】BEVと内燃機関の良いとこ取り!スズキ登録車初の電気自動車は『良く出来たクルマ』

公開 : 2025.07.10 11:15

さらに安定したコーナリング

この印象は4WDに乗り換えてもほぼ同じだ。コーナリング時にアクセルペダルを踏み込むと、2WDよりもリアから押される感じが伝わってくることと、コーナリングスピードが1割から2割程度上がるほど、安定したコーナリングだということは強調しておきたい。

両方乗り比べてどちらもまさに自然なクルマの動きで、全ての操作において内燃機関車から乗り換えてもほぼ違和感はなく、ストレスなくステアリングを握ることができた。

内燃機関車から乗り換えてもほぼ違和感はなく、ストレスなくステアリングを握ることができた。
内燃機関車から乗り換えてもほぼ違和感はなく、ストレスなくステアリングを握ることができた。    スズキ

気になる点もいくつか挙げておきたい。

まず、シートの表皮が滑りやすく、かつサイドサポートが弱いのはぜひ改良してもらいたい点。これだけよく出来たクルマであれば、長距離も走りたくなるだろう。その時に疲れを誘発することになりかねないからだ。付け加えるなら、もう少しヒップポイントを下げられるとさらに乗りやすくなるだろう。斜め左後方の死角が大きい点も気になった。

インテリアは上質なもので、ブラウンのトリムが品の良さも感じさせる一方、センターコンソール周りにピアノブラックを多用しているが、指紋や傷つきが気になってしまう。そろそろ次の加飾を開発してもいい頃だと思う。

eビターラをひと言で表現するなら『自然なクルマ』といえるだろう。内燃機関やBEVというカテゴリーを飛び越えた、『良く出来たクルマ』だった。一般路で走らせるのが楽しみな1台といえよう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    内田俊一

    日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。長距離試乗も得意であらゆるシーンでの試乗記執筆を心掛けている。クラシックカーの分野も得意で、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員でもある。現在、車検切れのルノー25バカラとルノー10を所有。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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