ジャガー 次世代EVを一般公開、年内に量産バージョン発表へ 大胆なデザインが目指したものとは?
公開 : 2025.07.15 06:45
これまでになかったアプローチ
インテリアはクリーム色の内装材で覆われ、レザーを排し、現代的で持続可能なテキスタイルを採用する。センターコンソールにはトラバーチンと呼ばれる本物の石が使われ、キャビンを貫くようにスパインが走っている。
エクステリアとは異なり、タイプ00のインテリアが量産バージョンにどの程度受け継がれるはまだ不明だ。

ほとんどすべての点で、タイプ00のデザインは、2018年に発売されたジャガー初の量産EVであるIペイスのプロポーションと大きく異なる。Iペイスの開発陣は、ショートノーズのフォワードコントロールレイアウトを強調し、SUVとしてブランド化することに苦心した。これにより、キャビンフロアの下にバッテリーを収納できる、滑らかで車高の高い形状を実現した。新世代ジャガーがバッテリーをどのように配置し、低いスタンスを維持するかは、まだ明らかになっていない。
フロントデザインは角ばっているが、低い車高により前面投影面積が小さく抑えられ、優れた空力性能を発揮するという。しかし、空力だけを追求したわけではないようだ。
ジャガーのマネージン・グディレクターであるロードン・グローバー氏は、開発プロジェクトの初期段階から、多くの現行EVが採用する「高重心でフォワードコントロールの形状」という陳腐なデザインを避けることが大きな目標だったと述べている。
こうした大胆なデザイン戦略に大きな影響を与えているのが、チーフ・クリエイティブ・オフィサーのジェリー・マクガバン氏だ。
マクガバン氏は、10年前のジャガーではこのようなアプローチは許されなかったと指摘している。「当時、会社はまったく異なる考えを持っており、まったく異なる競合他社をターゲットとしていました」
セダンのXEやXF、SUVのEペイスやFペイスといった従来のモデルは、BMWやアウディから市場シェアを奪うことを目標としていた。今では、それらのモデルはすべて廃止が決まっている。
どんな顧客をターゲットとするのか
ジャガーの幹部たちも、リスクがあることを認めている。ブランド再生により、従来の顧客の一部を遠ざけてしまう恐れはあるものの、12万ポンドの支払い能力を持った新しい顧客層にリーチする決意を固めているようだ。
グローバー氏は度々、これから待ち受ける大きな挑戦に興奮していると語ってきた。新世代のジャガーを購入する人々について、同氏は次のように説明している。

「何よりもまず、彼ら(新しい顧客層)は独立心を持ち、デザインを理解し、特別なものを求めています。若く裕福で、都会的な生活を送っていると考えられます。お金は豊富でも時間には余裕がないので、わたし達との関わりにおいても、あらゆる面で楽なものが求められるのです」
世界的にEVの成長が低迷する中で、新しいジャガーが受け入れられるかどうかについては不安視していないようだ。すべてはタイミングの問題であり、ジャガーは全盛期を迎えるであろう2030年を見据えていると、グローバー氏は言う。
「当社の製品はゲームチェンジャーになるでしょう。最大690kmの航続距離と、15分の充電で320km以上の走行を実現します。これは、現在市場に出回っているものとは根本的に異なるものです」




























