中国の新ブランド『ジェイクー(Jaecoo)』 高級コンパクトSUV、年内に英国発売

公開 : 2025.07.15 07:45

奇瑞汽車が展開するSUVブランド、ジェイクーは英グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにおいて新型『5』を公開しました。レンジローバー・イヴォークなどと競合する高級志向のモデルで、年内に発売されます。

1.6Lガソリン車を導入 販売拡大へ

中国の新興ブランドであるジェイクー(Jaecoo)は、7月10日に英国で開幕したグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにおいて、新型コンパクトSUV『5』を一般公開した。

レンジローバー・イヴォークのライバルとなる高級志向のモデルで、欧州では年内に発売される予定だ。

グッドウッドで走りを披露するジェイクー5
グッドウッドで走りを披露するジェイクー5    AUTOCAR

奇瑞汽車が展開するジェイクーブランドは、今年初めに英国で大型SUV『7』を発売し、すでに6000台近くを販売するなど、人気が急速に高まっている。5は、同ブランドにとって2番目のモデルであり、さらなる販売拡大が見込まれている。

ジェイクー5は、7と同じく奇瑞汽車のT1Xプラットフォームをベースにしている。異例なことに、当初は電動パワートレインを搭載せずに販売される。1.6Lターボチャージャー付きガソリンエンジンを採用し、仕様詳細は未確認だが、兄弟車のオモダ5と同じスペック(最高出力190ps、最大トルク28.0kg-m)になると予想されている。トランスミッションは7速デュアルクラッチが選ばれるだろう。

ガソリン車に続いて、EVモデルも間もなく発売される予定だ。技術仕様はオモダE5と同じで、最高出力204ps、61kWhのバッテリー、約410kmの航続距離を実現すると予想されている。

外観は7の小型版と言えるもので、フロントとリアのデザインはほぼ同じだが、ホイールベースが短く、ルーフラインの傾斜も鋭くなっている。

インテリアは7と大きく異なり、小型のインフォテインメント・スクリーンが採用されるようだが、正確なサイズは未発表だ。

英国では、『ピュア』と『ラグジュアリー』の2つのグレードが用意される。前者には、6スピーカーのオーディオシステム、6ウェイ調整式シート、アップル・カープレイとアンドロイド・オートが標準装備される。後者には、パノラミックルーフ、ワイヤレスのスマートフォン充電器、ヒーター&ベンチレーター付き前部座席が追加される。

価格や納車開始時期など、詳細については後日発表される予定だ。

記事に関わった人々

  • ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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