メルセデス・ベンツ初のEVワゴン 新型『CLAシューティングブレーク』発表

公開 : 2025.07.28 06:45

メルセデス・ベンツは、ブランド初のEVワゴンモデル『CLAシューティングブレーク』を発表しました。パワートレインは3月に発表されたCLAクーペと共通で、ハイブリッドモデルも追加される予定だといいます。

全体的にサイズアップ、使い勝手も向上?

メルセデス・ベンツは、ブランド初のEVワゴンモデル『CLAシューティングブレーク』を正式発表した。3月に公開された『CLAクーペ』の派生モデルで、より広い室内と大きな荷室を持つバリエーションとなる。

新型CLAシューティングブレークは、全長が4723mm(先代比+35mm)、全高が1469mm(先代比+27mm)、ホイールベースは2790mm(先代比+61mm)と、全体的にサイズアップしている。

メルセデス・ベンツ『CLAシューティングブレーク』
メルセデス・ベンツ『CLAシューティングブレーク』    メルセデス・ベンツ

これにより、後席のヘッドルームは7mm(新型クーペ比で26mm)増え、前席では14mm拡大。レッグルームも前後席ともに11mm増加している。

荷室容量は455Lで、新型クーペ比で50L増加したが、先代シューティングブレークと比べると30L減少。しかし、新型CLAシリーズでは初めて101Lの「フランク(前部トランク)」が採用されたことで、最大容量は71L増の1290L(後席格納時)となる。

パワートレインはクーペと共通で、85kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は最大761km(クーペ比で30km短い)。ラインナップは最高出力271psの『250+』と、353psのデュアルモーター仕様『350 4マティック』の2種が用意され、四輪駆動モデルの後者では最大1800kgの牽引能力を備える。また、1.5Lエンジンを搭載するハイブリッドモデルも来年追加される予定だ。

インテリアもクーペと共通で、10.25インチのデジタルメーターと14インチのセンタータッチスクリーンを標準装備。助手席用の14インチディスプレイもオプションで用意され、キャビン全体を覆う大型サンルーフも装備される。

また、電動テールゲートやルーフレールも標準装備となる。

CLAシューティングブレークの価格は未発表だが、ベースとなるクーペの約4万5000ポンド(約890万円)を上回る見込み。デリバリー開始は来年初頭を予定している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 翻訳

    小河昭太

    Shota Ogo

    2002年横浜生まれ。都内の文系大学に通う現役大学生。幼いころから筋金入りのクルマ好きで、初の愛車は自らレストアしたアウトビアンキA112アバルトとアルファロメオ2000GTV。廃部になった自動車部を復活させようと絶賛奮闘中。自動車ライターを志していたところAUTOCAR編集部との出会いがあり、現在に至る。instagram:@h_r_boy_
  • 編集

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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