【N-ONEとどう違う】軽乗用EV『ホンダN-ONE e:』はあざとすぎない?愛嬌あるデザインに込められた意図とは

公開 : 2025.07.28 11:05

N-ONEとは大きく異なるインテリア

エクステリアと違い、インテリア、特にインパネまわりのデザインはN-ONEと大きく異なる。

インパネ上部は凹凸感をなくして薄く軽やかな造形とし、四隅や角を感じさせないようなデザインとして、視界も良く室内の広がりを感じる空間としている。

フラットなイパネ上面はそのままボンネットまでツライチになっている。
フラットなイパネ上面はそのままボンネットまでツライチになっている。    平井大介

フラットなイパネ上面はそのままボンネットまでツライチになっており、前方が見やすく、車幅感覚もつかみやすい。ステアリングはN-ONEよりも37mmドライバー側に寄せられ、自然な運転姿勢で操作がしやすくなっている。

インパネ下部に配されたATセレクターは、N-VAN e:でも採用された、シビックZR-Vなど上級モデルと同様のスイッチ式。周辺には電気式パーキングブレーキ、ECONモード、シングルペダルのスイッチも配される。

メーターパネルは7インチの液晶ディスプレイで、これはN-BOXなどと共通のものだ。表示に関しては、最近のホンダ車とほぼ共通のデザインで、見やすくわかりやすさを追求している。

オーディオ、パワーメーター、パワーフローをはじめ、バッテリー残量は見慣れているスマートフォンと同じ%表示で走行可能距離を表示するなど、いずれも認識しやすいシンプルなものだ。

シートは座面両端の高さをおさえ、乗り降りしやすい形状としている。それでも撮影車に座った印象では座面の厚みはしっかりあり、ホールド性も悪くなさそうだ。複数の色糸を交ぜて汚れを目立ちにくくしたというファブリック地もいい雰囲気。

EV化に伴いリアシートのフロアはN-ONEより2cmほど高くなっているそうだが、違和感はなかった。シートバックは分割可倒式で座面のチップアップもできるなど、他のNシリーズやフィットなどと同様、使い勝手は悪くなさそうだ。

今年秋の発売ということで路上で試す日はまだ先になりそうだが、今後が楽しみな1台と言えよう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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