【最大かつ最小】この夏登場のボルボのフラッグシップEV『ES90』のカーボンフットプリントは?

公開 : 2025.08.01 08:05

欧州で今年の夏より販売が開始されるボルボのフラッグシップ・セダンEV『ES90』は、ボルボで最も大きなクルマでありながら、最も小さいカーボンフットプリントを誇るといいます。

ボルボ史上最小のカーボンフットプリントを実現

今年の夏以降に生産が開始される、ボルボのフラッグシップ・セダン『ES90』は、発電過程での温室効果ガス発生を限りなくゼロに抑えた『クライメート・ニュートラル電力』で生産される電気自動車であり、ライフサイクル全体を通じたカーボンフットプリントの削減を目指して設計されている。

ES90のカーボンフットプリントの総量は、欧州のエネルギーミックス(各種発電方法の比率)を使用して充電した場合に31トンとなる。また、風力エネルギーを使用すると、この数値は26トンにまで減少する。

今夏より生産開始のボルボES90。
今夏より生産開始のボルボES90。    ボルボ

このカーボンフットプリントは、同クラスのS90マイルドハイブリッド車よりも約50%低く、PHEV車よりも30%も少ない数値となる。また、より小型のEVであるEX40やEC40よりも低い数値を達成しており、ボルボ史上もっとも環境負荷の少ないモデルの1つである。

第三者機関によるLCA(ライフサイクルアセスメント)レポートでは、ES90のカーボンフットプリントの削減に大きく貢献している素材と工程が特定されている。温室効果ガス排出量に焦点を当てたこのレポートは、原材料の採掘から車両の廃棄まで、クルマのライフサイクル全体をカバーしたものである。

求められる基準を超えたボルボの取り組み

2019年に最初のEVを発売した際、ボルボは今後グローバルで発売するすべてのEVでLCAレポートを発表することを確約した最初の自動車メーカーとなった。これは顧客が十分な情報に基づいた判断ができるようにすることを目的としたものだ。

ES90は800V電気システムや軽量化設計、そしてCd値0.25を達成するなど、効率化を追求した技術を採用している。アルミニウムやスチール、ポリマーなどでのリサイクル素材と、FSC認証の天然木などバイオベース素材を積極的に使用し、オプションで再生ペットボトルやバイオ由来素材から作られたノルディコ仕様のシートも選ぶことができる。

今夏より生産開始のボルボES90。
今夏より生産開始のボルボES90。    ボルボ

また、ES90にはボルボが世界で初めて導入した『バッテリーパスポート』により、原材料の原産地やバッテリー全体の健康状態を追跡することができる仕組みが実装される。

ボルボは2040年までに温室効果ガスの排出量ゼロを目指しており、ES90はその目標に向けた重要な一歩でもある。

ES90は今年の夏にラインオフを予定しており、現在欧州を中心とした地域で注文可能となっている。日本への導入は2026年以降を予定しているという。

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  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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