【全員の力で勝ち取った!】チーム三菱ラリーアート、『トライトン』でアジアクロスカントリーラリー2025総合&チーム優勝

公開 : 2025.09.05 11:25

来年も優勝できるように

続いてドライバーのヨーター選手。彼は小さいころから三菱車がWRCなどで活躍しているのをテレビで見て、大きくなったら三菱車で参戦したいと思っていたが、その夢が叶ってうれしいと語る。

昨年、トップで快走していたチャヤポン選手だが、トラブルでストップしてしまっただけに、今年の優勝は格別だったようだ。

三菱本社ショールームで、メディアに向けて優勝報告会が開催された。
三菱本社ショールームで、メディアに向けて優勝報告会が開催された。    篠原政明

「昨年より改良されたマシンは速くなりましたが、今年のコースはハードで、また他チームも万全の体制で臨んできたため、かなりコンペティティブなラリーとなりましたが、なんとか優勝することができました。

レグ5でスタックしたり、レグ8ではラジエタートラブルもありましたたが、小出選手のクイックサポートもあり、大きなロスなく走ることができました。

優勝は難しいけれど、連勝することはもっと難しい。だが来年も優勝できるように頑張ります」

今回のAXCRのために20kgも減量して臨んだというヨーター選手。連覇を目指して頑張ってほしいものだ。

最後に、コドライバー(ナビゲーター)のソムバットウォン選手。

「毎日、夕方にコースノートを渡され、ドライバーに分かりやすく伝えられるよう研究しました。例えば、行けるところは緑、と危ないところは赤のマーカーで印を付け、コースの問題点をチームで話し合いました。

そんな毎日の確認やチームとのミーティングで問題を解決し、正確なナビゲーションでドライバーに思い切り走らせます。そんなふたりのコンビネーションにチームのサポートが加わって、優勝という結果をもたらしてくれました」

ラリーでもレースでも、モータースポーツはドライバーのテクニックやマシンの性能だけで勝てるわけではない。増岡総監督は「チーム三菱ラリーアート全員の力で勝ち取った優勝」だと語る。

ハイスピードコースの安定性とワインディングの操縦性を磨くことで、排気量で差のあるライバルにアドバンテージを築いてきたトライトン。来年は、さらにブラッシュアップして連覇を狙うが、ライバルたちも当然パフォーマンスを上げてくるはず。AXCRは、ますますコンペティティブな闘いが繰り広げられることになるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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