【スズキ技術戦略説明会2025】生活に密着したインフラモビリティ企業に!エネルギー極少化の現在位置を確認

公開 : 2025.09.16 07:05

『小・少・軽・短・美』を体現

バッテリーリーンなBEV/HEV
(BEV:Battery Electric Vehicle/HEV:Hybrid Electric Vehicle)

小さく効率が良い電動ユニット、小さく軽い電池など、スズキの行動理念のひとつである『小・少・軽・短・美』を体現し、エネルギーを極少化した電動車開発を進めている。

スズキ初のバッテリーEV(BEV)新型『eビターラ』はその第1弾で、EVとしての先進性やSUVの力強さを兼ね備え、航続距離もしっかり確保したバッテリーリーンなBEVとなる。2輪車ではインドで発表した『eアクセス』も同様に、バッテリーリーンなちょうどいいEVスクーターとして各国で投入を予定している。

SDVライト
(SDV:Software Defined Vehicle)

スズキ初のBEVとなる新型『eビターラ』。こちらは8月にインドの工場で行われた出荷開始記念式典。
スズキ初のBEVとなる新型『eビターラ』。こちらは8月にインドの工場で行われた出荷開始記念式典。    スズキ

スズキの顧客に『丁度いい』高性能電装品の実現手段と定義。新型『eビターラ』からSDVライトの考え方を適用し、BセグメントSUVを購入する顧客にに丁度いいとスズキが考える機能を搭載している。今後も、各モデルの顧客に丁度いい機能を厳選し、価値ある電装品を搭載していく。

リサイクルしやすい易分解設計

スズキは、リサイクルや再利用を前提とした分解しやすい製品設計を行うだけではなく、軽量化設計の『Sライトプロジェクト』と連携した樹脂部品の減量や、リサイクルを促進する材料統合、分解不要なモノマテリアル化を進めている。また再生プラスチックの活用技術も進化させ、順次製品に導入していく。

カーボンニュートラルに向けた取り組み

チームスズキCNチャレンジ

昨年に引き続き鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦した『チームスズキCNチャレンジ』は、ライダー以外は全てスズキの社員で構成。カーボンニュートラル社会の実現に向けた『エネルギー極少化』を技術哲学とした技術開発と同時に、社員の挑戦する意欲を高め、強いチームワークを生んでいる。

マシンは、タイヤ、オイル、カウル、ブレーキを始めとした部品にサステナブルな材料を採用し、100%サステナブル燃料を使用して挑戦した。今後もレースを通して環境負荷低減の可能性をはじめとしたサステナビリティへの取り組みを推進する。

バイオガス事業

鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦した『チームスズキCNチャレンジ』は、ライダー以外は全てスズキの社員で構成。
鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦した『チームスズキCNチャレンジ』は、ライダー以外は全てスズキの社員で構成。    スズキ

今年7月、スズキのバイオガス事業が、国際連合工業開発機関(UNIDO)が公募した産業協力プログラムに採択された。現在建設中のバイオガスプラントは2025年より順次稼働を開始する。

供給されるバイオガスは、インド乗用車市場の約2割を占めるCNG車の燃料として使用可能で、温室効果ガスの排出抑制にも貢献する。また、本事業はエネルギー自給率の向上や、新たな雇用創出に加え、牛糞の買い取りや牛糞から作る有機肥料を通じて農村の所得や生活水準、生産性の向上につながる。

今回の採択を受け、日本の技術を導入した新たなバイオガス・プラントの建設に向けて、引き続き取り組んでいく。

スズキ・スマートファクトリー

製造領域でもカーボンニュートラル社会の実現に向け『スズキ・スマートファクトリー』と名付けたプロジェクトを進めている。デジタル技術を活用して操業を見える化し、品質と生産性を向上させることで、製造のエネルギー極少化を進めている。

今年6月に稼働を開始した湖西工場の新塗装工場では、この取り組みにより使用エネルギーを大幅に削減している。

記事に関わった人々

  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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