1台に20か月:ファントム VI BMW傘下で新生:ファントム VII 100年の毅然 ザ・ロールス・ロイス(3)

公開 : 2025.10.05 17:45

文句なしの乗り心地 真のロールス・ロイス

今回の1台は前期の2007年式で、星空のような「スターライト」天井も含めて、オプションは残念だが余り備わらない。ホイールは22インチと巨大だ。

ドアは、金庫のように重厚。ダッシュボードはシンプルでエレガント。速度と補機メーターの他に、エンジンの余力を示すパワーリザーブ・メーターが備わる。ステアリング・リムはスリムで、堂々とした運転姿勢へ落ち着ける。目線の高さはSUVに近い。

ロールス・ロイス・ファントム VI(2003~2017年/英国仕様)
ロールス・ロイス・ファントム VI(2003~2017年/英国仕様)    マックス・エドレストン(Max Edleston)

キーをダッシュボードへ押し込み、V12エンジンを始動。6速ATは極めて巧妙にギアを切り替え、加速はシームレス。ノイズは、二重ガラスでほぼ耳に届かない。スポーティと呼べないにしても、走りは身軽。大きなボディを、確かに操れる感覚がある。

ステアリングは適度に重く、高速域でも正確。鋭い入力が僅かに孤高の雰囲気を濁すものの、衝撃を静かにいなす乗り心地は文句なし。今でもなお、真のロールス・ロイスだと断言できる。2003年に得た回答のように。

協力:ホールデンビー・ハウス社、ティム・マルティン氏、クリス・モット氏、ヴィンテージ&プレステージ社、リチャード・ビドルフ氏、マイ・ネクスト・カー社

ファントム VIとVII 2台のスペック

ロールス・ロイス・ファントム VI(1968~1990年/英国仕様)

英国価格:1万7550ポンド (新車時)/17万5000ポンド(約3465万円/現在)以下
生産数:365台
最高速度:162km/h
0-97km/h加速:13.8秒
燃費:4.5km/L
車両重量:2722kg
パワートレイン:V型8気筒6230・6750ccc 自然吸気OHV
使用燃料:ガソリン
最高出力:非公表
最大トルク:非公表
ギアボックス:3速・4速オートマティック(後輪駆動)

ロールス・ロイス・ファントム VI(2003~2017年/英国仕様)

英国価格:25万ポンド (新車時)/13万ポンド(約2574万円/現在)以下
生産数:1万327台
最高速度:239km/h
0-97km/h加速:5.7秒
燃費:6.4km/L
車両重量:2550kg
パワートレイン:V型12気筒6749ccc 自然吸気DOHC
使用燃料:ガソリン
最高出力:459ps/5350rpm
最大トルク:73.2kg-m/3500rpm
ギアボックス:6速オートマティック(後輪駆動)

極めて貴重なファントム IVは、100年の毅然 ザ・ロールス・ロイス(4)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    サイモン・ハックナル

    Simon Hucknall

    英国編集部ライター
  • 執筆

    マーティン・バックリー

    Martin Buckley

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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