【燃費よし、デザインよし、走りよし】ルノー・ルーテシアが大胆にマイチェン!第5世代はモダナイズした今が旬

公開 : 2025.10.02 08:00

フォルムが変わらないのに

実車の第一印象は、「フォルムが変わらないマイチェンながら、こうも雰囲気が違うのか」というものだった。

ローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏がルノー・デザインを統括した第4世代のルーテシアはかなりの芸術性を得たと思っていて、第5世代はその延長線上にある。そんな完成度の高いデザインをあっさり更新してきたところは、まさに芸術の国フランスの面目躍如だ。

シートバックに入るアルピーヌのロゴ、『A』。
シートバックに入るアルピーヌのロゴ、『A』。    平井大介

現在のルノーは、サンクやキャトルのように過去のオマージュからなる伝統志向と、今回のルーテシアに代表されるような未来志向の2系統に分かれているという。確かに新型ルーテシアは過去モデルとの関連性を特に感じさせず、一歩間違えるとゴージャスになり過ぎそうな処理を、絶妙にバランスさせているように感じた。

エスプリ・アルピーヌのトリムも個人的には歓迎だ。エンブレムやプレートなどに入ったロゴに思わずときめいてしまうし、例えばトリコロールカラーのステアリングステッチなど、インテリアの雰囲気も良好だ。

『普通』のドライビングポジションが逆に新鮮

乗り込んで最初に感じたのは、着座位置の低さだ。このところSUVの取材が多かったので、こういった『普通』のドライビングポジションが逆に新鮮だった。

ボディサイズもちょうどいい。第2~3世代あたりと比べればかなり大きく、ひと昔前のメガーヌくらいはありそうだが、現代の路上で日常使いするならこれがベストに感じる。

フルハイブリッドであるEテックは、現在の電動化モデルにおける最適解のひとつ。
フルハイブリッドであるEテックは、現在の電動化モデルにおける最適解のひとつ。    平井大介

スペックから想像できるように、その走りは軽快でかなり速い。種類としてはモーター系の速さで、特に街中では思いのままに加速してくれる。パリの裏路地でフランス人が爆走させる姿が目に浮かぶようだ。

Bモードでワンペダル走行も可能な回生ブレーキは、うまく活用すればワインディングなどで重宝しそう。今回は街中メインの試乗だったので、できればじっくりと乗りなおしてみたいと思った。

充電のいらないフルハイブリッドであるEテックは、現在の電動化モデルにおける最適解のひとつだと思っていて、今回も「いいパワートレインだなぁ」と感じた。しかもプレスリリースは出ていないものの、制御は常にアップデートを重ねており、初期モデルよりもかなりよくなっていると聞いた。なるほど、である。

周囲を見渡すと、ルーテシアのようなBセグメントのオーソドックスなハッチバックは、かなり選択肢が少なくなってしまった。しかし、デザインよし、走りよし、燃費よしの新型ルノー・ルーテシアは、まさに今が旬だ。

もし第6世代よりも第5世代のデザインやパッケージが好きなら、新車で購入できるうちに検討することをおすすめしたい。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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