385psのボルボ・エンジンで復活 ゼノスE10 RZ カーボン・ボディで800kg切り

公開 : 2025.10.27 19:05

滑らかなライン取りでリズミカルに

サーキットも走らせたが、飛ぶように駆け回ってみせた。3000rpm以上でのターボラグは皆無。エンジンサウンドも悪くなく、稀にアフターファイアの破裂音が混ざる。

タイヤが温まるまでは若干アンダーステア傾向だったが、その後は見事なグリップ力で吸い付くように旋回。ステアリングは正確性に優れ、安定性は驚くほど高い。

ゼノスE10 RZ(プロトタイプ)
ゼノスE10 RZ(プロトタイプ)

滑らかなライン取りでリズミカルに走るのが得意なシャシーといえ、セルフセンタリング性が強く、不安感なく意欲的に振り回せる。温まったタイヤでパワーを加えると、グリップ力を活かしながらライン調整していける。爽快でうれしくなる。

巨大なダウンフォースを生成するわけではないが、ケータハム・セブンなどより空力特性が良く、速度域の高いコースとの相性に優れる。すべての感触へ一貫性があることも、特筆すべき点だろう。

お値段は14万ポンド(約2772万円)へ上昇

8年前に約2万5000ポンドだったお値段は、14万ポンド(約2772万円)へ上昇する見込み。安くはないものの、BACモノやダラーラ・ストラダーレよりは安い。量産仕様の製造品質が、最終的な印象を左右するはず。

遥かに強力なパワートレインを獲得し、復活間際にあるE10 RZ。今後の操縦性の磨き込みへ、期待がかかる。走行時に顔へ当たる風は小さくなく、フロントガラスのオプションは必須といえる。2026年の初夏が、楽しみになった。

ゼノスE10 RZ(プロトタイプ)
ゼノスE10 RZ(プロトタイプ)

◯:ライトウエイトでパワフル
△:プロトタイプで具体的な評価はまだ早い

ゼノスE10 RZ(プロトタイプ)のスペック

英国価格:14万ポンド(約2772万円/予想)
全長:3800mm(予想)
全幅:1870mm(予想)
全高:1130mm(予想)
最高速度:249km/h(予想)
0-100km/h加速:3.2秒(予想)
燃費:−km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:790kg
パワートレイン:直列4気筒1969cc ターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:385ps/6000rpm
最大トルク:51.8kg-m/3000-4500rpm
ギアボックス:6速マニュアル/後輪駆動

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    役職:編集委員
    新型車を世界で最初に試乗するジャーナリストの1人。AUTOCARの主要な特集記事のライターであり、YouTubeチャンネルのメインパーソナリティでもある。1997年よりクルマに関する執筆や講演活動を行っており、自動車専門メディアの編集者を経て2005年にAUTOCARに移籍。あらゆる時代のクルマやエンジニアリングに関心を持ち、レーシングライセンスと、故障したクラシックカーやバイクをいくつか所有している。これまで運転した中で最高のクルマは、2009年式のフォード・フィエスタ・ゼテックS。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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