電気だけで140km超 奇瑞汽車、428psのPHEVモデル『ティゴ9』英国発売 ラインナップ拡大中

公開 : 2025.10.28 06:45

中国の自動車メーカー、奇瑞汽車は新型PHEV『ティゴ9』を英国市場に導入しました。『スーパーハイブリッド』と呼ばれるパワートレインを採用し、ライバル車よりも長いEV航続距離を実現しています。

欧州車よりも安価で高性能をアピール

中国の自動車メーカーである奇瑞汽車(チェリー)は、英国市場に新型7人乗りプラグインハイブリッドSUV『ティゴ9』を投入した。ライバル車の大半を上回る性能と航続距離をアピールしている。

ティゴ(瑞虎、Tiggo)ブランドは今年初め、中型SUV『ティゴ7』と『ティゴ8』の2車種で英国市場に参入した。兄弟ブランドのオモダ(Omoda)とジェイクー(Jaecoo)も急速に市場シェアを拡大している。

ティゴ9
ティゴ9    奇瑞汽車

ティゴ9の英国価格は4万3105ポンド(約880万円)からで、同クラスのフォルクスワーゲン・タイロンやキア・ソレントのPHEVモデルより安く、英国で最も手頃な7人乗りPHEVの1つとなった。ただし、一回りコンパクトなティゴ8はさらに低価格だ。

ティゴ9は、間もなく導入予定のジャクー8と多くの基本部品を共有し、奇瑞汽車の『スーパーハイブリッド』パワートレインを採用している。このパワートレインは1.5Lターボガソリンエンジンと、2基の電気モーター、トランスミッション統合型スタータージェネレーターを組み合わせたものだ。

合計出力428psと最大トルク59.2kg-mを発生。0-100km/h加速はわずか5.4秒で、主要なライバル車よりも速い。

床下に34.5kWhのバッテリーを搭載し、欧州WLTPサイクルで146kmの純電気走行が可能だ。これはフォルクスワーゲン・ゴルフeハイブリッドを上回るもので、英国の市販PHEVの中で最長のEV航続距離を誇る。

さらに、DC充電速度は最大71kWで、一部のフルEVモデルに匹敵する急速充電が可能だ。30~80%の充電はわずか18分で完了するという。

英国では、ティゴ9は上級グレードの『サミット』のみが販売される。装備内容としては、フロントおよびリアのヒーター&ベンチレーター付きシート(フロントはマッサージ機能付き)、デュアルゾーン・エアコン、アンビエントライト、スマートフォン用のワイヤレス充電器、20インチアルミホイール、14スピーカーのソニー製サウンドシステムなどがある。

ダッシュボード中央には15.6インチのタッチスクリーン、ドライバー正面には10.25インチのデジタルディスプレイを備えている。

奇瑞汽車は、ティゴ9がドイツの研究開発センターで「英国および欧州の道路向けにチューニングされた」と説明。その結果「あらゆる条件下で滑らかで安定した、確かな走行性能」を実現すると述べている。

英国への納車は12月に開始される予定だ。

ティゴブランドからは、さらにエントリーモデルの『ティゴ4』が来年発売される予定だ。ジープアベンジャーと同等サイズのクロスオーバーで、ガソリンエンジンを搭載する。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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