【スーパーカー超王が斬る】絶対的安心感と圧倒的パフォーマンス!マクラーレン一気乗り(1)750S編

公開 : 2025.10.24 11:45

パワーフィールはさすがに刺激的

ミドシップに搭載されるエンジンは、車名にも示されているとおり750psの最高出力と800Nmの最大トルクを発揮する4LのV型8気筒ツインターボ。つまり前作の720Sからはさらに30psのエクストラを得たという計算になるが、そのパワーフィールはさすがに刺激的だ。

独特なエンジンサウンドは、50km/hまでなら走行中にでもわずか11秒でリトラクタブルハードトップを電動開閉できるスパイダーでは、さらにダイレクトにコクピットに届くが、もちろんそれはドライバーにとっては何よりのBGMとなる。

750Sシリーズは2026年半ばには日本市場での販売を終了する予定だ。
750Sシリーズは2026年半ばには日本市場での販売を終了する予定だ。    マクラーレン・オートモーティブ

今回はパワートレーンもシャシーと同様にスポーツモードを主に選択してドライブしたが、フルスロットルでの加速フィーリングは0→100km/hで2.8秒というマクラーレンからの公称値を確かに証明していた。

参考までにクーペと比較してプラス49kgという750Sスパイダーの車重は1438kg。軽量性に対してストイックなまでの拘りを見せるマクラーレンというブランドの真価を、改めて知らされた思いだ。

高速域での安定感も実に見事だった。750Sではエクステリアのディテールにも様々な改良が加えられたが、最大の機能を最小のパッケージで包み込むというデザイン哲学に変わりはない。

聞くところによれば、この750Sシリーズは2026年半ばには日本市場での販売を終了する予定であるという。それを新車でオーダーできるチャンスはあとわずかだ。

撮影協力:白糸ハイランドウェイ

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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