【イオタSVRも展示】ランボルギーニ・デイ・ジャパン2025で世界29台限定『フェノメノ』が日本初お披露目!

公開 : 2025.10.27 07:05

ランボルギーニ・デイ・ジャパンが、今年は東京都江東区の有明アーバンステージパークをメイン会場として開催されました。新型フューオフモデル『フェノメノ』が日本初お披露目されています。山崎元裕のレポートです。

「日本は世界で第3位の市場」

毎回多くのトピックスを用意して、日本のランボルギーニ・ファンを喜ばせてくれる『ランボルギーニ・デイ・ジャパン2025』(以下LDJ)が、今年も東京都江東区の有明アーバンステージパークをメイン会場として開催された。

それがランボルギーニ自身にとっても重要なイベントであることは、来日した同社の会長兼CEOであるステファン・ヴィンケルマン氏が「日本はアメリカ、そしてドイツに続く世界で第3位の市場」とスピーチの中で語ったことにも表れている。

世界29台限定の新型車『ランボルギーニ・フェノメノ』を日本初お披露目。
世界29台限定の新型車『ランボルギーニ・フェノメノ』を日本初お披露目。    上野和秀

また、デザインディレクターのミティア・ボルケルト氏、テクニカルディレクターのルーヴェン・モール氏、チーフマーケティング&セールスオフィサーのフェデリコ・フォスチーニ氏など本社から、現在、そしてまたこれから未来のランボルギーニを担う主要なメンバーが揃って来日した。

今年のLDJで最も熱い視線を集めたのは、8月にカリフォルニアで行われたモントレー・カーウイークの中で発表された新型フューオフモデル(極めて少ない台数で生産される限定車)、『フェノメノ』のジャパン・プレミアだった。

フェノメノはランボルギーニのチェントロ・スティーレの設立20周年を祝するモデルでもあり、ベースはレヴエルトとされているが、そのスタイルはもちろんフェノメノに独自のもの。スポーティな中にもエレガントさを感じるフィニッシュだ。

ミドシップの6.5L V型12気筒エンジンは835psに強化され、さらにフロントに2基、リアに1基のエレクトリックモーターを搭載。システム全体の最高出力は1080ps。カスタマーにデリバリーされる台数は29台とされている。

レヴエルト・ベースの特別仕様車

LDJではフェノメノとともに、これまで生産されてきたフューオフモデルのいくつかも同時に見ることができた。『レヴェントン』、『チェンテナリオ・ロードスター』、『シアンFKP 37』、『カウンタックLPI800-4』。これに『セストエレメント』、『ヴェネーノ』、サーキット走行専用車の『エッセンサSCV12』が加われば、それはまさに歴史的なギャザリングとなったのだが、これはあまりにも贅沢な望みである。

ステージ上ではフェノメノと並んでもう1台、ランボルギーニのビスポーク部門であるアド・ペルソナムによって製作された、レヴエルト・ベースの特別仕様車もアンヴェールされた。

ランボルギーニのビスポーク部門が製作した、レヴエルト・ベースの特別仕様車も登場。
ランボルギーニのビスポーク部門が製作した、レヴエルト・ベースの特別仕様車も登場。    上野和秀

日本国旗をイメージして、ボディカラーを左右にホワイトとレッドに塗り分けたそのエクステリア、確かに個性的であり、そして刺激的に感じるものだった。このようなフィニッシュを楽しめるのも、ランボルギーニというブランドの持つひとつの魅力なのだろう。ちなみに既に売約済みとのことである。

フューオフモデルがディスプレイされたメイン会場の中には、チェントロ・スティーレやアド・ペルソナム、そしてクラッシック部門のポロ・ストリコのブースも設けられており、ポロ・ストリコからは2018年にフルレストアを終了した『1968年式ミウラSVR』(いわゆるイオタSVR)が展示された。つまりこのLDJを訪れたゲストは、現在のランボルギーニというブランドへの理解を、より高めることができることができたのだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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