未来への想いに共感 ウーズレー3.5hp ヴォワチュレット(2) 着実に走る126年前のクルマ
公開 : 2025.11.16 17:50
開発者の意欲と未来への想いに共感する
点火タイミングを少し早め、スロットルレバーは中央のまま、サイドブレーキを解除。長いシフトレバーを1速に入れれば、ジョギング程度のスピードまで加速できる。さらに2速へ押し込む。単気筒エンジンは、メトロノームのようなビートを刻む。
充分に速度を乗せるには、シフトレバーへ力を込め、重さでドライブベルトの摩擦を稼ぐ必要がある。3速で、クルマらしい速度に到達。エンジンの回転数は、1000rpmに達していないだろう。

サスペンションは、馬車へ準じたリーフスプリング。乗り心地は褒めにくい。ステアリングレバーの反応は曖昧。マンホールを通過しても、キックバックが伝わらないほど。それでも、安定性には唸ってしまう。数年後のモデルより、優れていたはず。
エンジンの時代が終わろうとしている2025年に、黎明期のクルマを走らせる。技術は未熟で、運転方法は不自然でも、開発者の意欲と未来への想いに共感し、気持ちが高ぶる。125年前、クルマへ懐疑的だった英国人の目からは、ウロコが落ち始めていた。
協力:英国自動車博物館、スティーブン・レイン氏、ロンドン・ブライトン・ベテランカー・ラン、ジョナサン・ギル氏


















































































































