シビック・ベースの上品クーペ ホンダ・プレリュード ホットなエンジンが似合うシャシー

公開 : 2025.11.10 18:05

公道でしっかり能力を引き出しきれる

操縦性や乗り心地は、シビック・タイプRへ通じるものの、一般道でより好印象。ステアリングは適度にクイックで、漸進的に反応し、自然に重みが増していく。回頭性は鋭く、ライン調整もしやすい。

控えめなグリップ力のおかげで、英国なら公道でしっかり能力を引き出しきれる印象。乗り心地はやや硬めだが、ホンダのクーペとして理解できるもの。アダプティブ・ダンパーには2モードあるが、筆者はソフト・モードの方が好ましく感じた。

ホンダ・プレリュード(欧州仕様)
ホンダ・プレリュード(欧州仕様)

パワートレインは扱いやすく、普段使いの中で気軽に運転を楽しめる。燃費も、平均で18.0km/L程度は狙えるだろう。だが、もっと興奮を誘うホンダらしいユニットが、このシャシーには似合うはず。

運転支援システムは、車線維持支援の設定を更新。シビックより許容範囲が広がり、運転中におせっかいに感じることは殆どなかった。制限速度警告は、時々うるさいけれど。

スタイリングとハンドリングを高次元に両立

プレリュードには、VTECを期待する人もいらっしゃるだろう。しかし、スタイリングとハンドリングを高次元に両立した2ドアクーペとして、実に納得の仕上がりにある。

シビック・タイプRのようなシリアスさはないとしても、従来のプレリュードのように、スポーティでエレガント。英国価格はBMW 2シリーズ・クーペ級にお高いものの、確かな充足感を与えてくれるホンダだと思う。

ホンダ・プレリュード(欧州仕様)
ホンダ・プレリュード(欧州仕様)

◯:滑らかなパワートレイン 不満ない速さ 有能なFFシャシー 落ち着きがあり心地良いインテリア
△:もっとエキサイティングなパワートレインが、このシャシーには似合う

ホンダ・プレリュード(欧州仕様)のスペック

英国価格:4万995ポンド(約836万円)
全長:4520mm
全幅:1880mm
全高:1355mm
最高速度:188km/h
0-100km/h加速:8.2秒
燃費:19.2km/L
CO2排出量:117g/km
車両重量:1460kg
パワートレイン:交流同期モーター+直列4気筒1993cc 自然吸気
駆動用バッテリー:1.05kWh
使用燃料:ガソリン
最高出力:184ps/5000-6000rpm(同期モーター)
最大トルク:32.1kg-m/0-2000rpm(同期モーター)
ギアボックス:e-CVT/前輪駆動

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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