ランドローバーの伝統が復活!ディフェンダー・トロフィー国内予選会開催【24名の参加者が過酷なミッションに挑戦】
公開 : 2025.11.21 11:45
参加者全員で喜んだ、日本代表の決定
今回の国内予選会で用意されていたミッションは世界共通のものもあれば、スパルタンレース主催者に協力を仰いで日本独自に設定したプログラムもありと様々。ひたすら体力を試される『フィットネス』、車両に備わっている道具を使いこなす『エクイップメント&ロープワーク』、さらにはドライバーに車外から的確な指示を出しつつ悪路を走破していく『ナビゲーション』など、オフロード好きなら競技としてではなくても楽しめるようなものばかりだった。
実際に参加者たちも終始笑顔で、時にみんなで大声を出して笑いつつ競技に取り組む姿が印象的だった。チームは3名だが、評価は個人で行われる。その内容は競技の成績もあるが、肉体的、精神的な強さや仲間との協調性をいったものも重要視されている。

2日間で10以上のミッションが行われ、最後の結果発表。日本代表に選ばれたのは溌剌とミッションをこなし、笑顔が絶えなかった今村直樹さんだった。48歳で海峡横断のカヌー等の経験もあるという彼は、9歳の時に父親が持っていたキャメルトロフィーのビデオを見て以来ランドローバーのアドベンチャーコンペティションに憧れていたという。
彼の名前が呼ばれると、参加者たち全員が一斉に祝福の声を上げていたことが、このイベントの性格をよく表しているとも思った。
元祖ラグジュアリーSUVブランドの矜持
今回のイベントは世界の70を超える国々で開催される予選会の中で最初に開催されたもの。このため主催する側も大会がはじまってからも試行錯誤を重ねていたし、イギリス本国からもランドローバーのスタッフやオフィシャルのメディアチームがやってきて、ドローン2基を使って映像を撮影するなど、かなり本格的な雰囲気の中で行われたことも特筆すべきだろう。
現代の自動車シーンではクロスオーバーSUVが全盛になっており、このためごく一般的な街乗り車の雰囲気も強くなっている。だがラグジュアリーSUVの元祖であるランドローバーは、自らの泥っぽい伝統をもきちんとカバーしており、車両自体の性能をアピールするだけでなく、それを扱う人の情熱や友情といったものを刺激するような、本格的なプログラムにも熱心に取り組んでいるのだ。

スポーツカーにワンメイクレースがあるように、ディフェンダーにはアドベンチャーコンペティションがある。非常に高い評価を得ている現行モデルのディフェンダーだが、それと同時に、今後は復活を果たしたランドローバーのお家芸にも着目してもらいたい。











































































































































































































