ランドローバーの伝統が復活!ディフェンダー・トロフィー国内予選会開催【24名の参加者が過酷なミッションに挑戦】

公開 : 2025.11.21 11:45

ランドローバー・ディフェンダーを使用して世界規模で開催される『ディフェンダー・トロフィー』。この日本代表の切符をかけた国内予選会が、11月8~9日、富士ヶ嶺オフロードコースで行われました。吉田拓生がレポートします。

復活を果たしたアドベンチャー

スポーツカーとサーキットレースは切っても切り離せない存在といえるが、本格的なオフロードモデルとクロスカントリー競技も似たような関係性を持っている。特にラグジュアリーSUVを代表する英国ブランド、『ランドローバー』はクロカン競技と様々なタスクを合わせたアドベンチャーコンペティションを伝統的に開催してきた。

過去には『キャメルトロフィー』、そして『G4チャレンジ』といった大会が開催されていた。それが今回、新型『ディフェンダー』が登場したことをきっかけとして、新たに『ディフェンダー・トロフィー(DEFENDER TROPHY)』として復活を果たしたのである。

ディフェンダー・トロフィーの国内予選会が11月8~9日に開催。
ディフェンダー・トロフィーの国内予選会が11月8~9日に開催。    佐藤亮太

ランドローバー・ディフェンダーを使用して世界規模で開催されるこのイベントのグローバルファイナルは、来年の秋頃にアフリカ大陸を舞台として開催されることになっている。この日本代表の切符をかけた国内予選会が、11月8~9日、富士ヶ嶺オフロードコースで行われた。

予選会に挑んだ参加者は、書類選考によって選ばれた男女24人。彼らは3人一組となって過酷なミッションをクリアし、夜は会場内に張られたテントに泊まりつつ、日本代表1名を決める2日間の戦いに挑戦した。

冒険のための雰囲気は充分

会場となった富士ヶ嶺オフロードには本部として大きなティピー型のテントが張られていた。

その傍らには、ディフェンダー・トロフィーを象徴するディープサンドグローイエローで塗られた限定モデル(日本国内100台限定)である『ディフェンダー・トロフィー・エディション・キュレーテッドフォージャパン』と、先代ディフェンダーをベースとして世界限定25台が製作された『ディフェンダー・ワークスV8トロフィー』の2台が展示され、予選会の雰囲気を盛り上げている。さらには競技に使用されるディフェンダーも10台ほどがずらりと並べられていた。

ライバルではあるが、すぐに仲間として打ち解けている様子の参加者。
ライバルではあるが、すぐに仲間として打ち解けている様子の参加者。    佐藤亮太

ディフェンダー・トロフィーは車両に乗り込んで様々な悪路を走破したり、丸太で橋を完成させそれを乗り越えたりするクロスカントリーラリー的な要素ももちろんある。だが一方でクルマに関係なく参加者の体力や知力、そしてコミュニケーションスキルといったものが試されるミッションも少なくなかった。

実際に何人かの参加者に話を聞いてみると、普段ディフェンダーに乗っている、もしくはオフロード走行を趣味としている人もいるが、例えばトレイルランニングのような競技をやっているアスリートも多く、バラエティに富んでいる印象があった。彼らはすぐに仲間として打ち解けている様子で、嬉々として様々なミッションに取り組んでいた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    佐藤亮太

    Ryota Sato

    1980年生まれ。出版社・制作会社で編集経験を積んだのち、クルマ撮影の楽しさに魅了され独学で撮影技術を習得。2015年に独立し、ロケやスタジオ、レース等ジャンルを問わない撮影を信条とする。現在はスーパーカーブランドをはじめとする自動車メーカーのオフィシャル撮影や、広告・web・雑誌の表紙を飾る写真など、様々な媒体向けに撮影。ライフワークとしてハッセルブラッドを使い、生涯のテーマとしてクラシックカーを撮影し続けている。佐藤亮太公式HPhttps://photoroom-sakkas.jp/ 日本写真家協会(JPS)会員
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事