【絶対王者ホンダN-BOXから1位を奪取】新型ダイハツ・ムーヴはなぜ売れている?人気の秘密を探る

公開 : 2025.11.25 11:45

山下達郎&永井博のTV CM効果は絶大?

購買層の男女比率では、男性4:女性6くらい。女性比率の高い軽自動車(ムーブキャンバスでは約9割が女性だという)としては、男性比率は比較的高いほうだろう。また、年齢層としてはダイハツがターゲットとしていた50〜60代の子離れ世代が中心となっており、これはダイハツの狙いどおりと言える。

また、ダイハツ車からの代替えが多く、特に先代や先々代ムーヴから乗り替えている人が多いという。前述のように先代の6代目ムーヴは2023年に生産終了していたから、やはり新型を待ち焦がれていた人は多いということだろう。

山下達郎のサウンドと永井博のビジュアル(写真)によるTV CMも話題だ。
山下達郎のサウンドと永井博のビジュアル(写真)によるTV CMも話題だ。    山本佳吾

新型ムーヴを選んだ理由としては、室内の広さ、運転のしやすさ(小回り性の良さ)、乗り心地の良さなど、ダイハツが開発時点からこだわったバランスの良さが好評のようだ。ハイトワゴンながらスライドドアを採用したことも注目されているという。

また、山下達郎のサウンドと永井博のビジュアルによるTV CMの世界観も、販売促進に効果があるようだ。ダイハツがターゲットにした『新人類』(1960年代生まれの世代)も50代後半から60代前半の子離れ層となった。そんな彼ら(彼女ら)にマッチしたTV CMを見て、新型ムーヴを選んだ人は少なくないかもしれない。

スーパーハイトワゴンよりスタイリッシュなハイトワゴンに扱いやすいスライドドアを採用し、車両価格も比較的抑えられている。走りも乗り心地も、そして装備も必要十分なレベルにあり、新型ムーヴが人気を集めているのも分かるというもの。

今後は、ライバルメーカーもハイトワゴンの新たなトレンドとして、新型ムーヴを意識することは間違いない。2026年も、軽自動車の市場は面白くなっていきそうだ。

ダイハツ・ムーヴのスペック

ダイハツ・ムーヴX
*[ ]内はRS
全長×全幅×全高:3395×1475×1655mm
ホイールベース:2460mm
車両重量:860[890]kg
エンジン:直3DOHC[同ターボ]
総排気量:659cc
最高出力:38kW(52ps)/6900rpm[47kW(64ps)/6400rpm]
最大トルク:60Nm(6.1kg-m)/3600rpm[100Nm(10.2kg-m)/3600rpm]
トランスミッション:CVT
駆動方式:横置きFF
燃料/タンク容量:レギュラー/30L
WLTCモード燃費:25.3km/L[24.3km/L]
タイヤサイズ:155/65R14[165/55R15]
車両価格:149万500円[189万7500円]

ライバルメーカーもハイトワゴンの新たなトレンドとして、新型ムーヴを意識するだろう。
ライバルメーカーもハイトワゴンの新たなトレンドとして、新型ムーヴを意識するだろう。    平井大介

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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