【2年遅れでやってきた7代目】動く姿が美しい?新型ダイハツ・ムーヴはスライドドアでも『らしさ』継承

公開 : 2025.06.30 11:05

6月5日にフルモデルチェンジし7代目となった『ダイハツ・ムーヴ』に、篠原政明が試乗します。今回からハイト系にもかかわらずスライドドアを採用したのがニュースです。走りやスタイルにその影響はあったのでしょうか?

スライドドア比率は約6割

6月5日にフルモデルチェンジが発表されて新型となった、ダイハツの軽ハイトワゴン『ムーヴ』に試乗する機会を得た。

新型ムーヴ最大のセールスポイントは、軽ハイトワゴンながらリアサイドドアにスライドドアを採用したことだ。かつてはムーヴやスズキワゴンRのような『ハイト系』が軽乗用車の主流だったが、いまやホンダ N-BOX、スズキ・スペーシア、ダイハツ・タントといった『スーパーハイト系』が主流となった。

7代目となった新型ダイハツ・ムーヴに試乗。こちらはターボのRS。
7代目となった新型ダイハツ・ムーヴに試乗。こちらはターボのRS。    平井大介

スーパーハイト系のウリは、何といってもスライドドア。その使いやすさや安全性から、ダイハツ・ムーヴ・キャンバス(以下、キャンバス)やスズキ・ワゴンRスマイルのように、ハイト系でもスライドドアを採用するモデルが登場した。いまや軽乗用車のほぼ半数がスーパーハイト系で、スライドドア比率は約6割に達する。

それでは、ムーヴらしさのひとつであるスタイリッシュなデザインは、スライドドアを採用しても成り立つのか? なぜなら、スライドドアのクルマはとかく平面的で『箱』っぽくなりやすいからだ。

しかし新型ムーヴは、ボディサイドのキャラクターラインやウインドウグラフィックなどで、うまく抑揚をつけている。しかも、女性に好まれるソフトなイメージのキャンバスに対し、おとな男子にも似合いそうな凜々しいスタイリングだ。

また、車高は1655mmあるが腰高には見えない。ムーヴの名にふさわしい『動く姿が美しい、端正で凜々しいデザイン』がコンセプトというが、確かにシンプルで好感が持てるスタイリングだ。

軽乗用車の『しきい値』は150万円

最初に試乗したのは、中核グレードとなる『X』。2WD(FF)で、車両価格は149万500円だ。

軽乗用車では、150万円という価格が『しきい値』になるという。スーパーハイト系のタントでは、商用的に使われるベーシックグレードの『L(FF)』しか150万円以下では買えない。だから自家用として使える必要十分な装備を持ちながら、スライドドアとなるムーヴがこの価格で買えてしまうのは、かなりのセールスポイントになるという。

こちらは中核グレードとなる『X』。2WD(FF)で、車両価格は149万500円となる。
こちらは中核グレードとなる『X』。2WD(FF)で、車両価格は149万500円となる。    平井大介

Xのエンジンはノンターボで、内外装にメッキモールなどはなく、14インチタイヤにスチールホイール+キャップ、ステアリングホイールはウレタンといった仕様。しかしDNGAによるクルマ作りは全グレード共通で、安全支援装備のスマートアシストもアダプティブクルーズコントロール(ACC)などしか差がない。パックオプションでカーナビなどを装着すれば、装備的には十分だろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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